今回の記事では製作した戦前の電気機関車をご紹介します。

 

↑岳南鉄道の雰囲気で。有蓋車を揃えられるとベストですが…

 

がくてつ機関車ひろば(岳南電車・岳南富士岡駅内)訪問に併せて制作したもので、岳南鉄道ED501をモデルとしています。(が、戦前の私鉄機関車もろもろに見立てて遊べる感じに、ゆる~く設定。)

実車は元々、1928年に上田温泉電軌(現・上田電鉄)で製造されたものです。たしか丸窓電車(デハ5250形)と同年。上田で活躍後、三河鉄道(→名鉄に合併)を経て、最後に岳南鉄道で運用されました。中部地方を巡った機関車と言えますね。


ちなみに、本作は写真によってパンタグラフの数が違いますが、岳南鉄道に譲渡された後に2基に増設されたということですから、1基でも2基でも正解となります。

なお、同じ川崎造船所の機関車で設計の似たものが小田急と武蔵野鉄道にも納入されたそうです。それゆえ、色んな私鉄電機に見立てて遊ぶことができるのです。

 

さて、作品の構造の方に移りましょう。

 


基本構造は順組。側面の一部は横組みです。

 


電源は単3電池、動力はトレインモーターです。持続性優先で単3です。まぁ、サイズ的に無理なく入りますし、単4の節約も兼ねて。電池交換も容易です。あと単3だと電源の入切が楽です。

 

しかし、トレインモーターはやはり良いなぁという感想です。速力も牽引力もあります。一方で、動く蒸気機関車は全て自作動力でやってますが、(自分の未熟さもあり)速力と牽引力の両立が上手くいってない……。

 


↑トレインモーターの基部はこのように固定しています。穴あきブロックをL字の薄型リフトアームで偶→奇変換しつつ吊り下げる感じです。合理的に強靭にしたいですね。

なお、当初はライトの組み込みも検討しましたが、スペースの都合でやめました。単4ならライト入るけど、ライト付けるなら単3であってほしい……というジレンマ。


梅小路の展示会では坂のあるレイアウトでしたが、快走してくれました。ただ、貨車が4両になると重そうだった……カーブ部に坂があり、色々と難しい路線状況ではありましたので、むしろよく走ってくれたと思っています。

 


それ以降のイベントでも、単3ならではの持続力を発揮してくれました。蒸気機関車などが単4を使い果たしたあとも、この電気機関車は悠々と走っていました。長持ちする車両はなにかと重宝するのです。

 


全体的な強度もあるので、輸送中にガタゴトなっても無事でした。

 


海老ブリ2021→梅小路の間の僅かな日程で制作しましたが、良くできていると思います。頼れる機関車として今後もいろいろ持っていくかもしれません。
川崎造船所製なので船オフにも持っていける(???)…軍艦も持ち込み優先で、荷物に余裕あれば展開したいですね。

では~

おわり