さる10月23~24日、今年も「海老名ブリックカンファレンス(海老ブリ)」が開かれました。
感染対策をしつつ盛況をいただき、本当に充実の2日間でした。多くの方が来てくれました、ご来場ありがとうございました。
🦐展示作品については、皆さんがTwitter #海老ブリ で投稿されています!
🦐公式サイト→http://pen2nd.sakura.ne.jp/ebiburi/
さて、今年も僕は、ながに君とジオラマを展開しました。以下、それを中心に解説します。
1.解説
(1)全体
テーマは「上陸戦」です。とはいえ実際に戦闘せず、上陸して荷揚げする場面としました。
45cmx360cmという細長いレイアウト。海岸から上陸し、街を抜け川を越え……という一連の流れを表現しました。陸地部は大幅に嵩上げし、海面との高低差を強調。この立体感は大変よかったと思っています。
(2)海岸エリア
上陸戦なので海岸が無いと始まりません。荷揚げを行う「二等輸送艦」は、ながに君の作。今回の展示のシンボルです。詳細は彼の各種投稿に任せますが、精緻なかつ合理的なビルドがなされ、素晴らしいフィグスケ艦となっています。戦車を乗せると絵になる。
対する防衛陣地は僕が作りました。砂浜=タン、岩=濃灰、コンクリート=新灰、草木=緑系で色分け。タンカラーのパーツは手持ちのものを総動員しました。66x48ポッチのサイズ。斜面があるとそれだけで迫力になります。砲台など、コンクリート設備もいい感じに作れました。
↑戦車のサスペンションも作動!
(3)街エリア
今作の特徴は、内陸まで作っている点にあると思います。
赤レンガ倉庫・クレーンは拙作です。お馴染みのお手軽ストラクチャ。貨物駅も簡素ながらそれっぽく作りました。
それ以外のイケてる市街地はながに君。直前ながらクオリティの高い建物を揃えてくれました。塀に囲まれた邸宅の中庭は臨時に上陸部隊の司令部となっています。
(4)鉄道関係
鉄道要素も盛り込みました。列車好きのお子さんに好評でした。有ってよかったです。
今回は往復運転の1区間です。鉄道車両のうち、往復運転に対応した有蓋貨車はながに君。それ以外の蒸気機関車やレールバスは拙作です。2軸車両メインで短編成の列車というのは、沿岸の支線らしくて良いのではないでしょうか。
(5)川エリア&川の対岸
せっかく嵩上げしたし川も作るか、と作りました。陸上部に深み(内陸への奥行き感)を持たせることができたとおもいます。鉄橋は「ぬぬつき式」を短縮したもの。
川の対岸は給水塔っぽい物や対空砲を配置。川の水面から鉄橋を見上げるアングルが中々よいです。
(6)その他
ながに君がリーフレットを作ってきてくれました!めちゃめちゃよい。
◆◇ ちょっとひとやすみ ◇◆
コラボ① punizushiさんのうさぎ!
コラボ② なしさんの鉄道施設!
コラボ③ yushiさんの二式水上戦闘機!他の卓にも遠征され、盛り上げてくれました。
今回展示させていただいたミリタリー合同卓、艦船卓、ぬぬつきさん卓、皆さま本当にありがとうございました✨
— yushibricks (@Rie44101102) October 23, 2021
優しく臨機応変に対応していただき、また色々教えてくださって感謝しかありません。#海老ブリ2021#8歳 pic.twitter.com/kT0kPldXaE
◆◇◆◇◆
2.振り返り
(1)展示について1年前の反省を乗り越えることができたのか?
※昨年より机の数は4→2で半減しているのでそれは要考慮。
・昨年の反省①「市街地が『まとまりが無い』状態」
→今年は、事前に市街地図を描いてもらい、それをベースに施設を作り、配置したので、まとまりを確保することが出来たと思います。
路地裏とか、視線を落とすとすごく楽しいジオラマです。
・昨年の反省②「スペースがなければ往復運転にするなどの工夫をする」
→実際に取り入れました。ながに君のおかげです。ただ現場での往復運転は調整が難しそうでした。自分はプログラミング等々さっぱりなので任せっきりでしたけど……。あと、落下の危険性があるので、往復するときは車止めをしっかり作る必要がありますね、車両自体の強靭化も必要かもです。
右のタブレットでプログラミングしてもらいました
・昨年の反省③「より安定した方法で地面を嵩上げしたい」
→今年はコンテナで地面を嵩上げしました。安定性は言うまでもありません。また、コンテナ自体は輸送に使用するので、荷物になりません。現状、ベストな嵩上げ方法だと言えます。発案はながに君でした。ナイスアイデア!
・昨年の反省④「作品の改良や、梱包の見直しを行い、スムーズでスマートな展開と片付けができるようになりたい」
→この点も今年は多くを改善できたと思います。設営に要した時間は、準備日(僕のみ)が1.5時間、当日朝(2人)が2時間と、かなり早めだったと思います。
また、各作品の強靭化によるスムーズな展開・撤収ができました。ただ、個人的にジオラマ基部の輸送性が微妙で現地修復を要したのは失敗でした。作るので手一杯で、強度確保ができなかったのです。
スパっと撤収できました。1時間くらいだったかな?
昨年の反省⑤「自動車は必要」
→今年はながに君が車で来てくれたので大変たすかりました。予備パーツとか沢山あったし。僕自身は電車移動でしたが、必要あれば運転する用意はできていたので、去年の反省は克服できたと言えましょう。
昨年の反省⑥「作業開始が遅い」
→今年は早めに構想立案を開始できました。たしかに着手は遅く、直前期は不眠不休の制作が続きましたが、やりたいことはできたので良いでしょう。次回は前日に6時間くらい寝れるくらいの余裕をもちたいですね。
(2)とはいえ今年も反省点があるのでは?
(↑こういうところをちゃんと作れると、もう一歩よくなると思います。)
改善できた点が多く、今回特に問題となったものは少いです。昨年に比べ、満足が反省を大きく上回っています。ただ、強いて言えば
・ジオラマをより確実に運搬する。
・作業着手も早めにやる。
・嵩上げ部の横側も隠す
などが次回直したい点ですかね。
あと、要塞の内側ももっと作りこんだらよかったかもです。覗き込んでいるお客さんがそこそこいらっしゃったので。
3.今後
そろそろミリタリーを離れて民間でも?みたいな話は上がっています。陸海の接点というと、やはり軍港か上陸戦……の2択になりますから(たぶん)、どうしようかなぁ(笑)
4.最後に&お礼
全体として、目標といいますか、当初つくりたかった物が出来たのでかなり満足しています。
ながに君は、合同卓と言いつつも僕の3倍くらいは貢献してくれました、ありがとう。というか僕がやった仕事ってほとんどないのでは
そして、主催のPENさん、ありがとうございました。大イベントをスムーズに運営して下さりました。運営や会場があって初めて自分たちは作品を置けるので感謝しかないです。
あと、当ジオラマの制作にあたり樹木を貸してくださった関山さん、障害物を貸してくれようとした(実際は使いませんでしたが)シュウヘイさん、ありがとうございました。
また、参加された皆さんにもすごく仲良くして頂き、御礼しかないです。初めて会う方、久々に会う方、いつものメンバ……。2日間やっても話し足りない、という感想があります、本当に充実してた。
また来年も海老ブリは開催したいというお話を伺っています。その時も、また皆で楽しめることを祈っています。
最後に、少ないですが他の卓の様子の写真をアップして終わりとさせていただきます。このブログ内でも共有したいものが沢山あるのですが、多すぎて無理なので、別稿(ブログ)に期します(笑)。
おわり