○開発
五〇式小型乗用車は自動貨車(トラック)型のものも含め、多数が生産された皇国陸軍の主力自動車である。しかし、同車はあくまで乗用車であるため輸送量が少なく、不整地走破性も決して良いものでは無かった。同車の反省を活かし、陸軍が新たに調達したのがこの〇三(庚)式中型自動貨車である。令和3年の1月(庚寅の月)に制式採用された。
○構造
新式の懸架装置を採用し、車輪径も大きいため、不整地における走行性能が高いものになっている。
運転席は二人乗りであり、固有武装はない。後端に牽引具を備え、大砲や被牽引車を繋ぐことができる。
あおり戸は開閉可能で、円滑な積み降ろし作業が可能になっている。
○運用
独立戦車第一連隊(北方)に配備され、随伴歩兵の移動や弾薬・火砲の輸送に用いられている。
全体的な機動力が高く航続距離もあるため、有事には国道を活用した即応展開に有用であると考えられている。
◆あとがき◆
昨年末レゴシティの一部のセットに導入された新型車軸を活用としたいという思いでやってみた実験作です。実に1年数か月ぶりの軍用車両です(前作は2019年11月のラジコン戦車)。
最初は何らかの装甲自動車にしたかったのですが、ステアリングのクリアランスが難しかったので普通のトラックとしました。
特定のモデルはありませんが、戦後10~20年後くらいの雰囲気で。戦中に多かったボンネットタイプだと泥除け作るのが難しいんですよね。
ちなみに非装甲車両の迷彩をどうするかで少し悩みましたが、基本的に戦車と同じとしました。荷台だけ茶色で統一。
荷台から兵士がばらばらと降りてくる様子は絵になります。
記事本文内にある小型乗用車が未だ5,6両あるので部隊編成の主力はそっちとし、このトラックを量産する予定はありません。しかし、今後とも新型車軸を何かに活かせないか試行していきたいです。
おわり