貨物列車を運行する際に車掌が乗りこむ車両は「車掌車」である。しかし輸送量の少ない支線区では、汽車の能力にも限界があるので、車掌が乗り込みつつ、貨物も積載できる「緩急車」が活用されることが多い。…(中略)… わが皇国の鉄道では、有蓋貨車から派生た有蓋緩急車「丙ワフ01」と、無蓋貨車から派生した無蓋緩急車「丙トフ01」が運用されている。

──『皇国鉄道概説』より

 

 こんにちは、ぬぬつきです。今回は、緩急車のご紹介です。緩急車とは、ざっくり言うと、車掌(制動手)が乗り込んでブレーキを操作することができる貨車のことです。そのため、「貨車なのに人が乗るスペースがある」という見た目が魅力的。なお、国鉄での記号はブレーキの”フ”です。架空鉄道(皇国鉄道)でも同じです。

 

 緩急車とまとめていますが、僕の作品には、貨物スペースに屋根があるタイプ(有蓋緩急車=ワフ)と、無いタイプ(無蓋緩急車=トフ)があります。

 

 

①有蓋緩急車

 2020年の2月に製作しました。2両あった有蓋貨車のうち1両を改造したもので、車両の半分を車掌室としています。

 

 

 気動車に牽かれるローカル線の貨車たち。

 

 

 スライドドアは開閉します。

 

 

 この種類の車両は貨物列車の最後尾につくことが多いので、尾灯を設けています。小型汽車+貨車+緩急車のシンプルな編成。

 なお、架空鉄道では、「丙ワフ01型」と命名しています。

 

 

 

②無蓋緩急車

 2020年の8月に設計しました。まだ実製作はしていません。こちらは無蓋貨車を改造したものであり、中央に4凸x7凸の車掌室を設けています。「丙トフ01型」と命名。

真横から見ると、きれいに凸型となっています。

 

 

 側面のあおり戸は開閉します。こちらの車両も尾灯を付けています。前後方向にも窓があります。

 

 

左下、”T”と”L”の1x1タイルを回転させることで「トフ」を表現したつもり…ですが、コストを考えるとあまり現実的なものでは無いように思います。

 

 

 以上です。どちらの車両も既存の貨車をベースに派生したものであり、比較的短時間で製作できています。感覚としては、戦車から自走砲を派生させるときに近いですね。

 ②の無蓋緩急車の方も、お金が集まったら実際に作りたいと思っており、完成したら当ブログにアップロードする予定です。

 

おわり