こんにちは、ぬぬつきです。今回は先日制作した海上自衛隊の輸送艦「あつみ型」のご紹介をしたいと思います。

 

 

 

 

 

 昨日(8/22)開催されたレゴ艦船オフ会5.5にむけての制作です。同オフ会は1/300スケールが主役なので、せっかくだから作ろう!と。普段はデフォルメフィグスケールを作っている僕が初めて制作した1/300スケールの艦艇です。

 最初は、同じく輸送艦の「おおすみ型(II)」を作りたかったのですが、全長を300で割ると70ポッチ以上で大きすぎ……ということで、その前級である「あつみ型」を題材にしました。

 


◆概形

 

 サイズは全長39ポッチ、幅6ポッチ、乾舷2ポッチ+1タイル…ほぼ300分の1です。難しそうだったので図面を用いた精密な「合わせ」はしていません。おそらく高さ方向にやや強調されています。
 船体は横組み、甲板と上部構造物は順組みとしています。


◆艦橋

 あつみ型は、いわゆる戦車揚陸艦(LST)タイプですので、艦橋や煙突は後ろ側に集中しています。それゆえに、この艦橋まわりが見せ場になってきます。
 特徴を抑えつつ、大味にならないよう気を付けました。パーツとにらめっこしながら造形を練るのが楽しかったです。

 

 


↑舟艇の固定場所がお気に入り。


 マスト部には純正の紐を使用しています。なお、マストに3幅履帯を使用するのはLyonさんの作品である軽巡洋艦「阿賀野」を参考にしました。


◆武装・構造物

 あつみ型の武装は40mm連装機銃が2基です。武装が少ないので初心者の僕でも作りやすかったです。
 グリルタイルにレバーの先っぽを刺す手法は、1/300の艦艇でしばしばみられる手法です。前後に1基づつ。

 

 


 輸送艦ですので、デリックもあります。マストで使った紐のあまりを通して、ワイヤーを再現。


◆艦首

 艦首の再現は最も悩んだ箇所です。
 車両などを上陸させるランプは、とりあえず差し替えで開いた状態にできるようにしてあります。


◆真ん中
 艦首と艦橋の間はすかすかです。実際にそうなので何も配置しませんでした。

 

 

◆ミニ戦車

 搭載する陸上自衛隊の装備も製作しました。

右から、61式戦車x2、75式155mm自走りゅう弾砲、73式装甲車のつもりです。1x2の小さいスケールで作るのが、難しくも楽しかったです。

 

 

◆レゴ艦船オフ会5.5

Twitter検索→#船オフごーてんご

オフ会レポ(Lyonさん)→艦船オフ5.5【即レポ?】

 

↑主催のエリアス君のイージス艦「まや」と、Lyonさんのイージス艦「こんごう」&SH60-Jと共に海上自衛隊あわせ。

 

 

 あつみ型輸送艦を作っていたため、他の方の作品を見るときの視点が変わりました。「あ、このパーツ使えるな~」とか、「ここ参考になるな~」とか。それにしても、航空母艦は本当に同じスケールかと思うほど大きいです。

 

 

 

 以上になります。初めての1/300スケール艦でしたが、楽しく作れました。また、SNSやオフ会で多くの方に評価していただきました、ありがとうございます。今後も、なにか同じスケールで船を作りたいと思っています。

 

おわり

 


■おまけ:艦艇小史 ~あつみ型輸送艦~
※あくまでレゴ作品の解説のたすけとしての文章です。間違いがあるかもしれません。詳細はWikipediaなどのウェブサイトや各種書籍をあたってください。
 あつみ型は海上自衛隊で初の輸送艦です。1番艦「あつみ」は1972年に就役しました。
 米国から供与されていた「おおすみ型(I)」の後継となる輸送艦です。戦車揚陸艦(LST)に類別されるもので、艦首を擱座させランプを展開することで直接上陸することができます。
 同時期に建造された「みうら型」が最前線での運用を想定し火力・防御力を強化しているのに対し、こちらは物資の輸送を目的としていたため火力・防御力は控えめです。その点で、本型式はれっきとした輸送艦であったと言えそうです。当時は離島の港湾も今ほど整備されたものではありませんでしたから、直接上陸できる本型式はうってつけだったのではないでしょうか。
 輸送力としては、61式戦車なら10両、74式戦車なら5両を搭載できたそうです。
 本型式は「あつみ」「もとぶ」「ねむろ」の3隻が建造され、「ねむろ」に関しては21世紀まで運用されていました。次級の輸送艦として小型の「ゆら型」と大型の「おおすみ型(II)」があげられます。後者は現在でも小型の輸送艇とともに活躍を続けています。

 

 

おわり(再)