輊40形機関車(ち40がた-)は皇国国有鉄道(皇鉄)の蒸気機関車。


○開発
 国内を東西に結ぶ路線の開通に伴い、長距離を走る急行列車が設定されるようになった。しかし、これを牽引するには既存の軽30形などでは力不足であり、新しく大型機関車として本形式、すなわち輊40形が開発された。


○名称
 「輊(ち)」は《車の前が重く低く下がっている》という意味で、構造上、先輪と従輪に重量がかかったことを示している。
 十の位の4は皇鉄で4種類目の機関車であることを示す。




○構造
 ガーラット式という構造の蒸気機関車である。車軸配置は4-4-0+0-4-4。ボイラーは一つだが駆動部が前後に一つづつあるものである。この構造が採用された理由はいくつかあるが、最も重要視されたのは急曲線に強いという特性であった。しかし、この見るからに複雑なる構造は整備性の低下と故障の続発を招き、早期に廃車となる主因となった。
 ただ、力は十分すぎるほどあり、軍用列車の牽引という面では後に採用される輅50形や輳60形よりすぐれていたとされる。

○運用
 海浜本線の急行「あさぎ」に充当されていたが、上記の問題から早期に輅50形/輅70形に置き換えられた。その後しばらくは陸軍で使用されたが、のちに全車両が廃車になった。



↑海浜線(うみはません)の急行列車



↑軍用列車を牽く



2019年4月に製作した蒸気機関車です。リモコンで操作できる機関車としては初の作品であります。RCトレイン(2008年ごろ)の車台を利用する関係上、ガーラット式で製作しました。おかげで動力化の難易度はPower Function(PF)より簡単で、モーター関係での苦労はありませんでした。
ガーラット式蒸気機関車は日本国内で使用されませんでしたが、今回は黒を基調として日本ぽい雰囲気にしました。細部の配管等もこだわりです。
…と見た目は良かったのですが、先輪・従輪がうまく動かず、重量をうまく動輪に伝えられなかったため、段差やポイント切替がある環境での走行には難がありました。同年6月ごろに解体、上部のパーツは後継の蒸気機関車に転用し、動力関係は自走客車に転用しました。