父ちゃんには高次脳機能障害があります。


その症状の一つに、集中することができず、いろんなことに注意が向いてしまうというのがあります。


それは、食事中もです。


しかも、父ちゃんには嚥下障害があり、食べることにはたくさんの気をつけないといけないことがあります。


最初STさんから、言われたことは・・・・


食べることに集中できるように、テレビは消してください。


テーブルは壁にくっつけておいて、壁に向かって食べるようにしてください。


の2点でした。


もちろんすぐに実行しました。


でも5分とじっとしていられません。


食事は車椅子に座って食べているのですが、すぐにブレーキをはずして動いてしまいます。


ならばと、動けないように普通の椅子に座りなおしたら、動けないので怒って食べるどころではありません。


嚥下障害がひどくなってからは、一口ずつ飲み込みを確認しながら介助しています。


食べ終わるまで、時間もかかります。


自分の思うように食べられないので、介助する私への暴力は、半端ないです。


私が憎くって叩いているのでは決してないのです。


食べにくいことへのイライラを暴力というかたちで発散(八つ当たり)してるんです。


でもね。


誤嚥→窒息、誤嚥→肺炎の危険がありますから、父ちゃんの思うように食べさせてあげるわけにはいかないんです。


力がありますから、たたかれると痛いです。


だんだん痛みに麻痺している自分がいました。


たたかれる痛みを感じなくなってきてたんです。


暴力を受け続けている人が、逃げることをやめてしまうというのと同じなのかもしれません。


そんな食事介助も、4年目になり、いろんな工夫や発見があり少し様子が違ってきました。


続く