昨年末、家内の母が30年来営んでいた洋裁店をたたむことになり、仕事の合間をぬって撤去の手伝いをしていました。
着物を洋服に仕立て直しを行う洋裁店でしたので、大島紬をはじめ、さまざまな着物が出てきました。
そのお手伝いをしていて、ふと「そういえば最近着物きていないな」と思い、さっそく正月の2日と3日にタンスから着物を取り出して着ることにしました。
一時期(5年ぐらい前)は、着物の魅力に取りつかれ、かなりの割合で着物を着ておりましたが、起業してからは仕事柄、着物でという訳にはいかなくなり、徐々に着なくなりました。
あと、着方にうるさい人の目線が厳しく、それに負けて着なくなったというのもあります。
結婚式のようなフォーマルな場所ではなく普段の生活でカジュアル感覚で着たいと思う人は意外に多いと思うのですが、着付けにうるさい方々が正装の着方を強要することによって着物に対する敷居を高くして、このことによって着物離れが進んでいると気が付いてほしいのですが、それは無理な注文かもしれません。
まあ、そこを気にしていたら気軽に着ることができないので目線を合わさないようにすればいいのかな。
「正月着物を着よう」とさっそく我が家の着物をひっぱり出しているうちに我が家の収納に疑問を感じるようになり、年末、自宅の収納を大きく見直しました。
そうしたら、動線の悪いこと悪いこと
「まあ、今までこんな不便な配置で我慢していたものだ」と気づかされ、「どうしたら、動きやすくなるだろう」と考えながら家具の配置を変えていきました。
狭い家なので、できることは限られていますが、それでも「なんでこんな配置にしたんだろう」というところばかり!
動線を考えながら家具の配置を決めていくと、家具の中にある物が活かされ、今まで活用されていなかった収納スペースがあり、スペースも無駄にしていたことにも気づかされました。
そして、今までタンスの肥やしと化していた着なくなった着物たち。
その一部は、家内に作務衣(仕事着)に作り変えてもらいましたが、それでも結構な数の着物が眠ったままになっていましたので、これを機に、せめて週に一度は着物を着て、着物を活かそうと心に誓いました。(いつまで続くかわかりませんが、さっそく今日からはじめます)
義母の洋裁店の撤去を手伝い、我が家の物や家具の配置を見直すことで、「物も空間も、そして身体も、そこに意識を向けなければ活かされないものだ」と改めて気が付いたのでした。
大田式調整動作ホームページ