慣れないうちは 伸びすぎた枝の何処で切ったらよいのかわかりません。
なので 伸びすぎていると思ったら短く切り戻して
バランスを整えます。
慣れないうちはそれでよいのですが
これをやっていると 段々と木が大きくなって 鉢を大きいのに
替えて おしまいには超ミニ盆栽ではなくなってしまいます。
盆栽の基本は木を大きくしない。現状維持でいかに持ち込む
かになります。
どこで切ったらよいか?
枝は1年分成長するので 今年の秋に枝が伸びなくなった時に
丁度 良くなる場所で切ります。
1年の成長を見込んだ場所で剪定します。
慣れてきたら3年先 10年先を見込んで剪定することに
なりますが 当面は 1年先を見通してください。
↑カリンの4年生くらいです。
毎年ひと芽で切り戻して幹に曲をつけています。
↓画像処理で剪定しました。
細かい事を言うと 今 剪定すると秋迄に伸びすぎるので
6月迄待って 幹を太らせることを行ってから切り込みますが
6月には忘れてしまっているかもしれないので
今切り戻してもよいでしょう。
↑挿し木4年生くらいのレンギョウ
このまま育てると背が高くなり過ぎて 来年は倒れるようになります。
ちょうど良い場所に 枝が出ているので 切り戻しをします。
今年の秋には丁度良い背の高さになります
(枝が伸びたら6月末頃に先端を止めます)
先端を切り戻しすると もっと下の足元部分の
芽当たりが動き出して さらに小さく出来る可能性が
拡がることがあります。
どんどん伸ばしていると足元の芽当たりは無くなって
しまいます。
切り込む場合に
もったいない とか かわいそうと思ったりします。
折角大きくなったのに 折角伸ばしたのに
元の方まで切り戻してしまうのですから。
また プロの方やセミプロの方が作る木は
ボリュームがあったほうが
高く売れるので 切り込みは控える場合があります。
素人だからこそできる作業でもあるので
思い切った切り込みにチャレンジしましょう。
軸切り挿し芽をしたモミジ5年位。
ちょっと大き目の鉢に5本位植えてありました。
軸切り挿し芽を行う目的は 腰の低い苗木が
得られること 八方根張りのの苗木が得られることです。
黒松でよく行われる方法で 低いところから一の枝が出た
素材ができます。
文人木のように 低い位置に枝が必要ない場合は
必要のない作業です。
超ミニ盆栽の場合は 背が低いので低い位置から
枝が欲しいので モミジでも軸切挿し芽を
行なってみました。
左のモミジは 棚下に生えていたモミジ
なので 現在の一の枝より下には
枝が生えません。
軸切り挿し芽をしないと。
腰高の木になります。
モミジやカエデのように双葉のあった位置より下からは
芽が出ない種類の木は 種を播いて発芽して
5月の連休頃には 双葉が落葉する頃が適期です。
根が出る場所も 葉があった場所の方が発根しやすいので
発芽した苗木を抜いて 双葉のすぐ下で切って
苗床に首まで埋めて挿し木します。
水やりで動きやすいので 葉と葉が触れ合うように
密植挿しをお薦めします。
腰の低い木は奥ゆかしいですね。






