久々のざっくり感想。


まず桃田選手。
リージージャに勝って本当によかった。
ぎりぎりの点差だったけど、勝ち切れてほっとした。
やっぱりネット前に張られてるのが難しい。
いつもだったらヘアピンなどのネットショットを返すところを、
うまく工夫して、やりきれたんじゃないかと思う。
相手もその読みが外されるので、やりにくかったはず。
でも強いショットを時々ぶち込んでくるから、
その対応が難しい。
自分としてはコテンパンにやっつけてほしかったのだけれど、
強いショットが度々来るのは本当に大変そうだった。
やっぱり、どうにか相手の強いショットを減らして、
甘い球を上げさせる工夫が必要。
甘い球を上げさせるには、
ネットショットとは限らない。
ヘアピンでうまく返せたと思っても、
さらにうまく返されたら、桃田でも取りきることができないだから。
ネットショット以外の方法で、何か手立てを見つけるか?
もしくは、ネットを返したら向こうもネットで返してくるのを、こちらは1回か2回ヤマを張ってるところを見せて、
相手にネットで返しにくくさせるって言うのも一つの手ではないか?
もっといい方法があるかもしれない。
とにかくいろんな方法を考えていかないと、
桃田といえど勝てなくなっていく可能性は高い。
桃田自体が世界から研究されているからこそ、
今後、桃田の一勝一勝が余計に難しくなるんだと思う。


今回、特に面白いのは女子ダブルス。
本人本人の皆さんにとっては、すごく喜んではいけない状態だと思うので、申し訳ないのですけれど、
だけどもファンとしてはいろんなペアリングが見れるのはものすごく面白い。
特にタカマツペアからバドミントンファンに入ったので、
松友選手の姿がまたで女子ダブルスで見れるというのはとても嬉しいです。
1選手を褒めてばかりで申し訳ないが、やはり松友選手は他の選手と球を送るコースが違うようだ。
松友さんの勘の良さというのもあるし、
身体的な能力を自分なりにうまくいかしてるというところも違うのだと思う。
今回の変則的なペアリングで、選手同士お互いに良い刺激になっているのは間違いないだろうなとファンからも見て思います。
それぞれのベアリングでいい形がたくさん見れたのだけれど、……。
ただし、まだ予選から初めの方ということで強い相手と当たっていないので、
これが中国や韓国あたりの強い相手が出てきた時にどうなるか?というのが見えないところ。


久々に選手たちの姿を見て、ダブルス中心に見ている1ファンの特に注目したのは、松山選手と男子ダブルスでは小林選手。
二人とも非常に調子がいいと思う。
松山選手の、下がりながらのスマッシュが、スピード感があって相手が準備できない状態から入れるので、相手をドキッとさせる意味でも、すごくいいと思う。前衛や他のショットもたくさん決まっていた。
小林選手のスマッシュもたくさん決まっていて、狙うコースも非常に良かった。それ以外のコントロールの必要なショットなども非常によくできていたので、今後のプレーがとても楽しみです。


日本の選手全体として攻撃的なプレーがよく出ていたと思う。少し前から気になっていて危機感を感じていたのは、攻撃的なプレーをもっと増やすべきだと思っていたところ。守っているだけではやはり点数は取れないし、自分から点数を取りに行くという姿勢がなければ、一方的に相手に攻撃されているうちに日本選手のチャンスが失われてしまうのだと思う。

特に攻撃的な姿勢はよくみられるなと思ったのは女子シングルの選手達。
高橋沙也加選手も女子のリーダーを引き受けたせいか、より強い姿勢で試合に臨めていると思う。
ただやはり、他の選手共々これが強い相手と当たった時にどうなるのか?
つい弱気になって受け身になりはしないか?
相手に高いスマッシュを打ちやすい球を上げさせようとしてしまうと負けてしまうと思う。
それは一番やってはいけないパターン。
いわきになってしまいそうな時に、一体どんな形で相手に向かっていくのか?
そこまでのシミュレーションができていれば、
日本の選手も中国の選手に勝てると思う。


あと一つ。選手達とは別の気になったこと。 本戦になった途端に、どうもシャトルの感覚が違うようだという山口選手の言葉。
サイドラインを越えてしまうというのはいつの試合でも多く見られるものだけれども、
ユーバー杯本選の第一戦を見て、
バックラインを越えてしまうのが急に増えたように思う。
これはコートや会場の状態がどうこうというよりも、
どちらかといえば、シャトルそのものの質が何か違うのかもしれない。
選手の皆さんは、飛びすぎるシャトルについて気を付けた方がいいと思う。
この状態は、あのときもそうだった……オリンピックの時の記憶が蘇ってくるような気がするのだ。

飛びすぎるシャトルということは、
どんな弊害があるか?といえば、
たとえば、レシーブで後ろへあげにくいし、
レシーブが得意な選手ほど試合運びに苦労するかもしれない。
また、そのせいで攻撃的な選手ほど、やりやすくなるのかもしれない。
さらにもっと他にもいろんなパターンごとでややこしくなるのかもしれない。


どうかどうか、日本の選手の皆さんは、
飛びすぎるシャトルという問題について、
今後の試合でそれがどんな風に影響するのか、
それを克服するにはどうしたらいいのか、
対策を持って試合に臨んでほしい。



追伸。
元日本代表の高橋礼華さんが、松友選手の女子ダブルスの試合を見たい、解説したいと言ってた。それが実現したら嬉しいな。ぜひぜひ、見たいです!