だれも興味がないかもしれないが。。。。

 

 

そういえば、時代劇がなくなっていますね。

 

お正月の特番を見直していて、

高橋英樹さんが、時代劇がなくなっていくことについて、

価値観が変わり、昔の善悪が成立しなくなったことが、

一番の要因だと言っていたのを見た。

でも、もうちょっと違う気がしてる。

 

 

最近の時代劇は、

NHKでは、BS放送でどうにか続いているものの、

民放では、特番か再放送しか見かけない。

 

一つの種類の番組が衰退するのは、

流行の終焉なんだと思う。

多くの人がもてはやしている流行の状態から、

毎回楽しんでいた人たちが自然と減っていき、

新しい顧客が自然に流れ込むこともなく、

ろうそくが燃えていくように小さくなっていく。

時代劇の衰退も、そういう状態なんだと思う。

 

 

そもそも、時代劇って何が魅力だったんだろう。

そこには、古い日本の良さを端的に味わえたのではないか。

懐かしさを感じる長屋や、豪華な武家屋敷。

美しい着物やその着こなし、髪結いの様子。

松竹桜に代表される木々が植えられた町の風情など、

日本の良さをあちこちから感じられる。

お奉行さまと役人たちや、下町の商人のような、

頑強な上下関係もまた、ある意味、

古き良き日本に親しんだ世代であれば、

日本古来の美しさを見いだせるものだったと思う。

そんな自分たちの日本人の今回にあった、

たぶんアイデンティティと呼ばれるようなものを感じながら、

時に家族の親子関係や職場の師弟関係などを、

投影しながら、時代劇を楽しんできたのではないかと思う。

 

 

時代は変遷し、

価値観の基礎が変化していく。

今の人たちは、今の生活にあった新しい価値観を築き、

既存の物は、関心の外に放っておかれる。

それが、時代劇の衰退してきた状態なのだろう。

 

 

ちなみに。

この、価値観の変化と流行の終焉で、

何かがなくなってしまうのは、

時代劇に限らず、テレビ番組に限らず、

いろんなものに言えることだと思う。

 

 

話しをもどして。

 

正直言って、

時代劇ではないと描けないものってあるのだろうか、と、

時々考えてしまう。

時代劇にこだわらないとできない何か。

昔の歴史上の人物以外でも何かある?

それがあれば、

時代劇は衰退しなかったはず。

 

 

 

その、何かとは?

一つ思うのは、今の流行りに乗っかるようだが。

場面場面に美しさが見いだせるような、

そんな物語は作れないだろうか。

ストーリーもそこそこ良くて、

でも、日本の美しい景色や、

人と人のつながりの美しさを切り取った一瞬。

そんな映像がたくさん味わえるような時代劇だったら、

見た人たちに新しいファンになってもらえないだろうか。(ノ_・。)