藤井棋聖への挑戦者を決める、棋聖戦の決勝トーナメント。
16日に山崎八段が永瀬九段に勝利。
17日には佐藤天彦九段が佐々木大地七段に勝利されました。
残念ながら、佐々木七段の2年連続の挑戦はなくなりました。
結果、山崎八段と天彦九段が22日に指される挑戦者決定戦に進出
山崎八段が勝てば2009年に羽生王座に挑戦して以来のタイトル戦出場。
佐藤天彦九段が勝てば、2020年の名人戦以来のタイトル戦となります。
山崎八段といえば、独自の棋風を持つ個性派で人気が高い棋士
天彦九段は以前は居飛車党でしたが、去年半ばくらいからでしょうか?振り飛車を多く採用されるようになり、最近は振り飛車で白星を量産されています
両先生の共通点?ぽいところは、タイトルに昇格する前の叡王経験者でもあるのですが、それ以上に興味深いのはお二人ともAI至上主義ではないところでしょうか?
特に天彦九段の、朝日新聞の”純情順位戦”のインタビューはねぇ。もうなんというか・・・
天彦九段の心情が手に取るように伝わってくると言うか。
豊島九段の名人挑戦のインタビューもそうだけど、30代なんて一般社会で言えばまだまだこれから。若手の部類に入る年齢だと思うのですが、勝負の世界で生きている方々というのは昔々の日本人の若者と同じくらいの精神年齢をお持ちなのかなぁと感じる。
(だって、今の若者より昔々の若者の方がずいぶんしっかりとしていたよねぇ)
で、挑決戦ですが、私といたしましては今回はなんとしても天彦九段に挑戦して欲しい
もう一度、タイトル戦の舞台で戦われる天彦九段が見たいのです
天彦九段のタイトル戦と言えば、豊島ファンとしてはどうしてもあの名人戦が記憶に新しいのですが、最終的には豊島先生がストレートで名人位を奪取されましたが、私は佐藤天彦名人の圧倒的なオーラというか貫禄に最初から最後まで圧倒されていた気がします。
全力で豊島先生を応援しながらも、天彦名人の存在感のすごさがねぇ
あんな大舞台で負けが続いても感想戦ではハキハキと話され、名人3期は伊達じゃないなぁと・・・。
名人戦が終わった後、朝日新聞社さんから「将棋名人戦七番勝負 全記録」という本が出版されるんだけど(今でもあるのかなぁ?)豊島先生との名人戦の本の中に、私が大好きな”天彦先生の1枚の写真”があるんです。
西日本豪雨災害の復興支援イベントで、地元の男の子の手を両手で優しく包み込みながら、これまた優しい眼差しでその男の子に語りかけておられるお写真です。
男の子の後ろに並んでいる少し大きな男の子がのぞき込むようにしている姿もとてもよくて、本当に大好きな1枚です。
ということで、22日の挑決戦は天彦九段全力応援で
がんばれ!天彦九段!!
「第77期将棋名人戦七番勝負 全記録」朝日新聞文化暮らし報道部より