『フライト・ゲーム』

この映画の製作・監督・主演による『アンノウン』という映画が個人的に好みのサスペンス映画なのですが、今作は『アンノウン』よりは最近のリーアム・ニーソンの作品らしく、アクションに振った形にはなっていつつも、(久しぶり?の)アメリカ映画らしいミステリ・サスペンス映画として、十分に面白く観られた映画でした。
映画の中ではかろうじて成立しているように見える今回の「事件」そのものは、余りにも無理やりではありますが、リーアム・ニーソンの「凶悪さ」もあってか、余りそう感じさせない部分があり(笑)、全体として製作のジョエル・シルヴァーらしい、程の良さが感じられる映画になっています。
CGが最近の映画にしては荒すぎですし、色々な突っ込み所もありますが、これくらいの映画が本当は「標準的」に一杯観られなければおかしいんじゃないか?と思うのですが、ぶつぶつ。
『アバウト・タイム』

最高にキュートなレイチェル・マクアダムスが観られる映画!という点に尽きます。
後はどうでも良いです(笑)
本格的な?タイムトラベルものを期待してみたり、ビル・ナイとの父と息子の物語を期待すると、少々肩透かしをくらいますが、レイチェル・マクアダムスが十分映画全体のミスをカバーしている映画です。と言い切ってしまいましょう。
レイチェル・マクアダムスのファンとしては十分満足なプロモーションビデオ(違う!)でした。
映画としては、監督リチャード・カーティスの音楽のセンスの良さが光る映画で、音楽でカバーしている面はあるように思われました。
レイチェル・マクアダムスのファンの方は必見です!多分。
『猿の惑星:新世紀(ライジング)』

猿の惑星のこの新シリーズが今のアメリカ映画の良心に思えてくるという、前作の遺伝子を正統に引き継いだ、第2章となっています。
監督は前作のルパート・ワイアットがそのままでいて欲しかったのは確かで、監督交代のニュースがあった際には少々不安がありましたが、今作のマット・リーヴス監督も最近の流行りの演出スタイルでは無い、堂々たる正統派の演出で見応えのある作品となっていました。
物語の構造は複雑なように見えて、実は少し型にはまった展開になっている面はあると思いますが、現在最高峰のCG(モーション・キャプチャー)で展開される人間との攻防を描いたこの映画は、次作への期待を膨らませるのには十分な出来栄えとなっていると思います。
アンディ・サーキスにアカデミー賞を!という所でしょうか。
『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』

映画ファンに捧ぐ!というコピーが付いていますが、意外と観ていない映画だろう、パート3です。
前作の出来が余りにもゆるかったので、果たしてどうなるのかと思いましたが、今作は今の所シリーズ最高作といって良い出来栄えで、娯楽として観る映画として十分な、ちゃんとした映画になっていました(笑)
笑う事も実は無い筈ですが、オールスター映画というのは前作が典型的な形ですが、スターが出れば終わりという事になりがちであったり、スターのエゴが見えたりする場合も多く「自滅」の道を辿る事になる映画も多い訳ですが、今作は出演する人数が増えているにも関わらず、それなりの見せ場が各人に与えられていて、脚本がかなりまともに出来ている部分+新人監督の起用が当たった形になっていると思いました。
前作のチャック・ノリスのパートを引き受ける今作のアントニオ・バンデラスが必見の演技で映画を色々な意味で引っ張っていて、これは観ていてうるさいと思いながら、個人的には楽しさ一杯でした。
エクスペンダブルズそのものはスタローンとステイサムのコンビが映画の核だとは思うので、その点が弱くなっているのが難かな?とは思いつつ、次作(あり?)ではこうなったら『エクスペンダブルズVSリーアム・ニーソン』でお願いしたいと思う今日このごろです。
ぶっちゃけて言いますが、『インターステラー』を観て気分が悪くなる位だったら、この映画を観た方が精神的にはずっと良い!と(本当に)思います。
『イコライザー』

やはり、トニー・スコット監督の不在はデンゼル・ワシントンには厳しいような気がしています。
アメリカ版「必殺仕事人」とも言われる映画ですが、これは大人が主人公の『ホーム・アローン』という所辺りが正解な映画な気がします。
予告編に偽りあり、というのは今に始まった訳では勿論ありませんが、今作の予告編では「19秒で」とか「本を読む」という行為がかなり前面に押し出されているので、かなり意味がある設定なのだろうな、と思いきや、最初の方にこそそういう設定が提示されたりもしますが、映画が進む内に映画を製作している側が完全にその設定を忘れてしまうという(笑)体たらくで、全く意味のない設定になっているのには呆れ果てる一方、今のアメリカ映画の典型的なパターンでもあるよな、という思いもあり、かなり暗澹たる気分になる映画でもあります。
「杜撰」「大雑把」な映画をどうしてこう軽々と公開してしまうのか?
クロエ・モレッツも出てきますが、これ又前半で忘れられてしまうという・・・。なんだかな~、と思う映画でした。
それでも最後まである程度緊張感が続くのはひとえに敵役のロシアン・マフィアの方の頑張りがあったからで、これが無かったら持たない映画だったと思います。
デンゼル・ワシントンも体に切れが無くなってきた感があり、そろそろアクション・ヒーローを演じるのは厳しいかな、とも思いました。
そろそろ、というか、これで今年は終わりというのが寂しい現状です。来年も厳しい年になりそうです。
『インターステラー』の事を少し書きましたが、かなり怒り心頭の映画なので、悪口は別に改めて存分に書きたいと思います。
良いお年をお迎え下さい。
それでは。