我が家に最初の猫がやってきてから、もう十年になる。それから色々なことがあり、
猫のことに関しては相当修行を積んだ。
もしかしたら、本業のコンピューターのことよりも、猫のことに詳しくなってしまったかも
しれない。
少なくとも、うちの連中に関しては気心がつかめたつもりだ。
猫達の行動や習性など、たいていのことはわかっているから、家具や家電製品をなど
家庭用品を購入する際には、必ず粗相の無いように気をつけている。
表面がツルツルしている家具は選ばないし、本棚やチェストは扉がしっかりしていて、
簡単には開けられない物を、カーテンは折り目が細かく、爪が引っかかりにくいものを
吟味している。
流行の液晶テレビは破壊の対象にされてしまうので、まだ導入していない。
ところで、何故こういう風に神経質になってしまうのこというと・・・。
猫達の躾に失敗しているからだ。
悪戯を減らせる事は出来ても、ゼロにはできないのだ。
それどころか、叱られることがわかっていて、わざと悪戯をやらかす素振りさえ見せる
のである。
たとえば・・・僕がパソコンに向かって仕事をしているとしよう・・・。
そのとき、ディスプレイ上には4人のネコが寝ている。(そのために、アクリル板のカバー
が取り付けられている。・・・だから我が家では合法的な行為)
で、横からもう一人がディスプレイ温泉に参加しようと、僕の肩越しに飛び乗ろうとするが、
場所が塞がっていて失敗。後ろ足がキーボードの上に・・・。
たちまち、ピープ音が鳴り響く・・・。(データや機材を破壊する可能性があるから、非合法)
当然、お叱りの声がかかる。
「こら!」
仕事に煮詰まっているときにはそ~と~な大声になってしまうので、みんなびっくりして
逃げ回るかと思いきや・・・さにあらず。
寝ている4人はまったく反応なし。叱られた当人だけが走り去り、部屋の隅で照れ隠し
の毛づくろいを始めるのである。
「かれらは、誰が叱られたか、そしてそれは何故かきちんと判っているのだ」
にもかかわらず、こそこそ隠れることもなく、どーどーと違法行為に勤しむのである。
こんな連中をどうやって指導監督すればいいのだろうか?
そんなわけで、某家電量販店では店員を困らせる、悪質な客が出没する。
「倒しても壊れない液晶テレビありませんか?出来れば、汚れても丸洗いできるやつ
がいいんだけど・・・」
