「食す」とは? | ちょび☆ルーム

ちょび☆ルーム

動物・マンガ・本・美味しいものが大好き!食べ歩きのレビューもたまに載せています♪
興味のある事、気になった事を気ままに書き綴る徒然ブログ
よんな~よんな~お付き合いください♪
※アメンバーは交流のある方を受付しています

またまた本のお話

最近、動物ネタから離れてますね…(笑)

でも、この本の凄みを伝えたくて
今まで何回も読んでますが、新たに
読み直しました。φ(.. )

もの食う人びと (角川文庫)/辺見 庸



¥720
Amazon.co.jp



作者は、共同通信社の北京特派員時代、スクープを重ねたため、

公安当局から監視され、最後にはジャーナリストの勲章ともいえる

『国外退去処分』をくらってしまいます。

わあぉ~(ノ゚O゚)ノ

芥川賞受賞作「自動起床装置」のほうが、有名でしょうかね。
ではなぜ、受賞作でなく、この本か

『人びとはいま、どこで、なにを、どんな顔して食っているのか。あるいは、どれほど食えないのか。

…食べる営みをめぐり、世界にどんな変化が兆しているのか。』という作者の疑問に興味をもったから。

バングラデシュの残飯市場…
富める者のハレが貧者の生きる糧となる。

ミンダナオ島の戦争時の食の記憶…
「私は食べました」
「日本兵に、母と妹を食われた」
その言葉に思わず『ひかりごけ』が頭に浮かびました。

チェルノブイリで「食う」。
放射能汚染物を食べ、その日の命を紡ぐ。
緩慢な死を受け入れつつ。

「食す」という行為が、娯楽に入るのは、富める国だけ。
多くの国は「食す」=生存のため

日本の飽食、いつか遠くない先に「食べられなくなる日」が来ない

と言い切ることが出来るのだろうか?




ペタしてね