めっきり寒くなってきました。

8月の暑い日がウソのようです。

 

今日は、セクハラを相談されたらどうしたらいいかをお話ししたいと

思います。

 

セクハラの相談を受けたら守らなければいけないことがあります。

それは、絶対に否定しないことです。

 

「少し大袈裟じゃぁないの」

「あの部長がそんなことをするとは思えないけどなぁ」

「あなたにもスキがあったのではないの」

「それぐらいなら、私もされたことあるよ」

「あんまり大ごとにしない方がいいよ」

これは、絶対アウトです。

被害者は、あなたを信頼して、勇気を振り絞って相談しています。

 

全てをしっかりと聞いてあげて、傷ついた心に寄り添ってあげて下さい。

その上で「食欲はあるか」「よく眠れているか」体調を気遣ってあげて下さい。あまりひどければ病院へ行くことも勧めなければいけません。

家族にも相談したかどうかも聞いてあげてください。

一人で悩みを抱えてしまっているかどうかがわかります。

 

そして、心に寄り添う言葉をかけてあげてください。

「つらかったね」

「よく相談してくれたね」

「もう大丈夫だよ」

 

次に大事なことは、相談を受けた内容を絶対に「公言」しないことです。

この人は信頼できるからと相談内容を話して広がってしまった例があります。

それも、尾ひれがついて事実ではない内容で広まりました。

被害者の方は、精神疾患で休職、最後には退職になりました。

 

大切なことは、被害者の方の気持ちを大切にしてその意向をよく聞いてあげることです。

 

その上で、会社に女性相談窓口かコンプライアン室があれば相談するようにアドバイスをしてあげてください。

会社に相談窓口がない場合は、社外の相談窓口に相談します。

各都道府県の労働局均等室がセクハラ相談の窓口になっています。

 

また、セクハラの記録を残すことをアドバイスしてあげてください。

①いつ

②誰に

③どういう状況で

④何をされたか

⑤その時、どう思ったか

 

できれば、音声で残すか動画で残すことができればよりよいです。

 

最悪裁判になった時も採用されます。

 

相談を受けたらまず、寄り添うことが第一です。

相談の時点で、「この相談が事実かどうか」を問うことは避けてください。

事実確認は、その後で調査を進めます。

 

相談があった時点では、全面的に事実として被害者の訴えを聞いていきます。

 

今日は相談をうけた時の対応についてお話させていただきました。

 

参考になれば幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝晩の気温も低くなってきました。

季節は、秋まっさかりって感じですね。

 

久しぶりのブログ更新になりました。

 

前回は、パワハラについてお話しましたが、今回はセクシャルハラスメント(以下セクハラ)についてお話します。

 

「もう怖くて、会社へ行けません」

「上司が毎日休憩時間に下ネタを言ってきます」

「上司がデートしようと何度も誘ってきて、断ってもしつこく誘ってきます」

「上司の食事の誘いを断ったら、仕事を減らされた」

「飲み会で、上司が体を触ってきます」

等々。

本人からの直接の相談だけではなく、家族の方からの相談もあります。

 

セクハラの特徴は、セクハラを受ける側とセクハラを行う側の意識の違いです。

 

セクハラを受けた被害者の心の傷は深く、重度、軽度の精神疾患になるケースが多く見受けられます。

最悪は、休職、退職になっていきます。

被害者なのにです。

退職しても、受けた心の傷は、一生引きずっていきます。

 

被害者は、自分自身を非難し、罪悪感を感じ、自分はダメな人だと

思うようになります。

(なぜ、拒否できなかったのか。)

 

そして、相手への怒りと恐怖心が襲ってきます。

顔も見たくない。

相手が近づいただけで、体が震えてきて、ひどいときは、

吐き気がしてきます。

 

夜眠れなくなる。

 

食欲もなくなる。

 

勇気をもって、会社の別の上司へ相談します。

 

問題は、周りの無理解。

「勇気をもって上司へ相談したにも関わらず相談した私が悪く

 言われた」

「相談した内容が、社内に広がって、会社へ行けなくなった」

「相談した私が異動になった」

 

企業にセクハラについて制度、教育、相談体制がないと

被害者は、かわいそうです。

 

一方加害者の方は、自分がそんなにひどいことをしているとの

自覚があまりにもない場合がほとんどです。

話を聞いていて、あぜんとします。

 

「下ネタは、部下とのコミュニケーションと思っている。部下も喜んで聞いてくれている」

 

「コミュニケーションを深めるために、二人で食事へ行こうと誘っただけ」

 

「飲み会での、ボディータッチも男女平等に行っている」

 

思わず。はぁっーとなります。

 

セクハラは、男性→女性だけではなく、女性→男性、同性→同性

(LGBT:性的マイノリティーの方含む)とパターンも従来より多様化しています。

 

セクハラは、パワハラとは違い、法律で規制されています。

 

男女雇用機会均等法 11条1項 

「事業主は、職場において行われる性的な言動に対するその雇用する労働者の対応により当該労働者がその労働条件につき不利益を受け、又は当該性的な言動により当該労働者の就業環境が

害されることのないよう、当該労働者からの相談に応じ、適切な対応するために必要な体制の整備その他の雇用管理上必要な措置を講じなければならない。」

 

法律文面なので、難しい表現になっていますが、

要は、「会社が、セクハラが起こらない環境、相談体制、必要な措置をしなさい」と言っています。

 

もし、職場でセクハラがあって、しかるべき対応がなされない場合は、この法律違反になります。

 

上記条文をもう少し簡単に説明します。

 

まず、「職場」ですが、働いている職場だけでなく、仕事の後の飲み会、出張先、休憩時間、も当然含まれます。

 

「労働者」は、雇用される全ての労働者です。

正規、非正規、派遣労働者も含まれます。

 

その中で、加害者は、上司など優位な立場にある人は、当然として、社外の取引先やお客様や病院では、患者さんも含まれます。

 

被害者は、男性→女性 女性→男性 同性→同性

があります。

 

また、セクハラの内容として2つに分かれます。

①対価型のセクハラ

  「二人だけの食事を断った→ 不当に評価を下げられ降格させ

  られた」

  セクハラ → 拒否 → 降格、異動(不利益を与える)

 

②環境型のセクハラ

  労働者が聞きたくない、見たくない(意志に反して)性的な言

  動。

  「下ネタ」「パソコンのスクリーンに女性の裸」

  「性的な質問」「まだ、結婚しないの」「彼氏とは、どこまで進ん

  でいるの」「スカートはいてきて」「胸大きいね」

  当然として、体に触る、むりやりキス、強制性交はセクハラであ

  り、刑事罰です。

 

それでは、具体的に裁判例では、どうなっているか見てみましょう。以下はセクハラが認定され慰謝料が発生した事件です。

  ①「男いらず」と言った

  ②「処女ではないでしょう」と言った   

  ③頭2回さわって、「愛している」 とメールを送った。

他にもたくさんありますが、上記の3例よりひどければ当然セクハラに認定される可能性が高いと思った方がよいと思います。

 

長くなったので今日は、ここまでにします。

次回は、この続きを掲載します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は懐かしい友人と会ってランチをしました。

楽しいひと時を過ごせました。
友人は人生を豊かにしてくれます。
 
同じ人間なのに、パワハラの加害者と被害者は、
お互いの人生を破壊しますね。
人生を豊かににする関係と人生を破壊する関係。
本当は、誰も人生を破壊する関係は、望んでいないのにね。
 
パワハラを自分もしくは、家族が受けたらどうするか?
今日は、その対応についてお話しします。
 
 
正しい戦い方があります。
 
 
まず、パワハラを受けた時は、こちらが弱気にならないことです。
以下のようなことは思っては、ダメです。
■私も悪いところがあるから、叱責されても仕方   
    がない。
■仕事を失敗したし、皆んなに迷惑をかけたのだ
   だから少しぐらい皆んなの前で怒鳴られてもし
   方ない。
■仕事を覚えられない自分が悪い・・。
 
仕事を失敗したから、パワハラをされても仕方ないではありません。
 
仕事の失敗は、しっかり反省すれば良いのです。
 
上司は、指導する義務はありますが、パワハラをする権利は、ありません。
なぜならパワハラは、犯罪だからです。
 
 
大切なことは、パワハラをされても仕方ないと絶対に思わないことです。
 
パワハラは、絶対に相手が悪いのです。
 
何度も言いますが、パワハラは犯罪です。
 
私の長い人事経験から言えることは、
〔ここからは、教科書に載っていないことです。〕
■パワハラをしている相手は、自分がパワハラを       しているとは、思っていません。
■パワハラをするような相手は、気の小さい人です。
■パワハラをしている相手は、過去に自分もパワハラをされたことがある人が多いです。
なぜなら、人は、自分が育てられたようにしか人を育てられないからです。
 
まず、相手に「それパワハラですよ」と言うことが大事です。
 
ある女性がセクハラを、された時に、時計を、見ながら「はい、何時何分セクハラ認定」と少し冗談ぽく上手に言っていましたね。
 
言い方として、仕事の失敗があった場合は、
まず、仕事の失敗は、しっかりと謝罪しましょう。その後で、「パワハラはダメですよね。
パワハラで相談に行きたくないのでよろしくお願いします。」と明るくさっぱりと言いましょう。
 
その時に、言える雰囲気ではなかったら、少し時間がたって世間話をしている時に、
「最近パワハラ問題で、スポーツ界大変ですよね。あっ。そういえば、私の友人で会社の、上司に、パワハラされて会社の人事に相談したらその上司、左遷になったそうですわ。へーっと思って
知り合いの、弁護士に聞いたら、今は、パワハラは犯罪と判断するから、その上司の、左遷は、ゆるすぎると言って怒ってましたわ。」
 
ここでポイントは、知り合いに弁護士がいるとサラッと相手に認識させることです。
✳︎本当に知り合いに弁護士がいなくてもいいのです。弁護士は、必要ならすぐ見つかります。
 
 
それで、相手が逆上したり、パワハラがエスカレートする場合は、次のことをして下さい。
 
■パワハラを全て記録にとりましょう。
何月何日何時何分ごろ、誰に、何をされた、何を言われたか、周りには誰れがいたか。
その時の、自分の気持ちも記録しましょう。
 
■可能なら、スマホか小型のレコーダーで録音しましょう。
 
⭐︎裁判では、記録も、録音、録画も有効です。
 
ある程度、記録できたら社内に相談室があれば、
その記録を持って相談に行きましょう。
相談室が無い場合は、人事に相談に行きましょう。相談室、人事は、相談者を守る義務があるので、あなたの立場が悪くならないようにしてくれます。
上司の上司や、他部署の上司に相談するのは、リスクが高いのでおススメしません。
自分たちの立場を、守るために、もみ消す可能性大です。
相談室か、人事です、
なぜなら、彼らは、ことの重大性を認識しているからです。
 
社内にどうしても相談できない場合は、社外に相談しましょう。
 
まずは、相談することが大事です。
 
社外にも公的な相談窓口が充実しています。
 
相談先も、守秘義務があるので、あなたのことは、守ってくれます。
 
公的な相談窓口
厚生労働省  「明るい職場応援団」サイトがあり
相談のところを、開くと公的な相談窓口があります。https://www.no-pawahara.mhlw.go.jp/
 
参考にして下さい。
 
その場でも、納得できない場合、そこにも電話できない場合、
 
私井出本までご相談ください。
一緒に考え一緒に解決していきましょう。
教科書的なことではなく、現場で培った知恵がありますので、
相談の価値は十分ありますよ。
 
絶対に、一人で悩まないでくださいね。
 
何よりも、何よりもあなたの生命が大事です。
 
 
 
 
 
今回でパワハラ編は終了します。
 
次回は、セクシャルハラスメントについて掲載する
予定です。