花粉のつらい季節になりました。目もかゆいし、鼻も止まりません。最近は、テレビでスギの減感作療法が盛んに報道されていますが、アレルギーの人に、そのアレルギーを起こす物質を少量からとはいえ投与するのですから、安全対策ができることが前提ですね。治療を受ける患者さん側もしっかりとした心構えで始めるほうがよいでしょう。それでも効果が出る人には十分期待にこたえられる治療法と期待されていますね。
一方、季節性でない、いわゆる通年性の鼻炎や喘息のお子さんでは、ダニやハウスダスト（HD）に対するアレルギーが原因のことがあります。このダニに対しても減感作療法が始まりそうというニュースがありました。「ダニ減感作の有効性を確認」というタイトルで室内塵ダニアレルギー疾患を対象とした減感作療法（アレルゲン免疫療法）薬で国内で臨床試験（つまり実際に人に投与してみた）の速報がでたそうです。アレルギー性鼻炎に対して有効性や安全性が確認されたそうです。有効性の主要評価項目である「総合鼻症状薬物スコア」（すなわち 鼻づまり、鼻のかゆみやいびきと鼻汁の程度で、ない（0点）、軽い（1点）、中ぐらい（2点）、ひどい（3点）として点数化したもの）を用いて評価したところ、舌下投与（スギと同じ方法ですね）による室内塵ダニアレルギー性鼻炎症状が軽減したそうです。
使用法が確立して、つらい症状が軽くなったり、生活に支障がなくなるといいですね。
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