4月後半になり、寒暖差はありますが、暖かくなり、ツヅジも咲き始めましたね。


さて、ニュースでも取り上げられていますが、「麻疹(ましん、俗にはしか)」が流行しています。416日現在で2014年の患者数は274例で、昨年1年間の感染数(232)を超えました。今回の流行の特徴は、0歳から15歳までの小児が約半数を占め、特にワクチン未接種の子供たちが多いことです。1歳以降の子供たちは麻疹・風疹ワクチン(MRワクチン)の接種が可能ですが、定期接種対象外の0歳児の子供たちをいかに守るかが、問題です。そこで、安全性や効果がまだ十分評価されていませんが、麻疹流行時に緊急避難的な処置として、0歳児(一般的には、胎児期に移行したお母さんの免疫がなくなる、生後6か月から11か月)を対象に、麻疹ワクチン(MRワクチンではありません)の任意接種(有料)が可能です。また、麻疹ウィルス暴露後3日以内であれば、ワクチン接種により麻疹の発症を予防あるいは、重症化を防ぐことができますので、暴露した可能性がある場合も接種をお勧めします。


当クリニックでは生後6か月から11か月児、特に、保育園などで集団生活を行っている子供たちへの麻疹ワクチン接種が可能です。ぜひ、ご検討ください。

新年度が始まり、保育園や幼稚園、小学校へ行き始めた子どもたち、仕事復帰をされたママさんたち、新生活に慣れるまで大変かと思いますが、ご一緒に乗り越えていきましょう。


麻疹発生状況の詳細に関しては、以下のホームページを参照ください。

http://www0.nih.go.jp/niid/idsc/idwr/diseases/measles/measles2014/meas14-15.pdf