先日、ジェロム・レ・バンナ選手のKO負けの事を魔裟斗氏が『晩年を汚してほしくない』と言ってました。
僕は、同じ格闘家だった人がこういう事言うんだと耳を疑いました。
ジェロム・レ・バンナ選手の事を『歳をとって続けている選手は自分は強いと勘違いしてる』と持論を述べていたが、本当にそうなのだろうか？
僕自身もベテランと呼ばれる年齢になり、老も感じるようにもなった。身体もガタガタだし、朝起きるのもやっとだ。疲れも怪我も治りにくい。だけど、今の自分を受け入れれば、それは言い訳でしかない。良い治療家のおかげでケアも万全、良い練習環境のおかげでコンディションも作れる。それでも肉体的には衰えていくのは間違いない事も理解しつつ、だけど今の方が成長できる部分もある。
勘違いして、手を叩いて俺は強くなったー最強だーーまだまだやるぞーーって言ってるわけじゃない。
全てを理解して、弱くなってる部分を補って、成長できる部分をさらに強化して、強くなる為に日々努力してる。
その結果を強く若い奴らと闘って自分を試したい。
年老いて挑戦したら、バカなのか？勘違いなのか？？
ダメなのか？
僕はそうじゃないと思う。
僕は、今の自分が若い選手にどうやったら勝てるのかを考えて、メニューを考え、日々の生活を律し、挑戦してる。
きっとジェロム・レ・バンナ選手だってそうだろう。
それは魔裟斗氏の言う『晩年を汚す』事になるのだろうか？？
僕は、今も前回の敗戦をふまえ、どうしたら自分が成長するかをずっと考えてる。
諦めるのか？
やり切るのか？
格闘技は、他のスポーツとは違い負け続ければ身体へのダメージは大きいものとなり第二の人生に支障が出る。やりたいから続けられるものでもない。
それもわかってる。
だけど、
僕は、今生きている格闘技人生を次の第二の人生の糧にしたい。
その為に今はブレずに真っ直ぐに最善の努力を続けていく。
あと少し。
