カコトモ通信vol.5
過去のスタトモのご紹介も気がつけばもう5回目。あと1回で終了です。文字で振り返ってみればたったの4000文字程度。しかし実際はとてもとても多くの人たちと触れ合いながら生み出され、勉強してきた語りつくせないことばかりです。第5回のスタトモは、少し新しい挑戦をしつつ構成した、極上の若手たちの演技です。2006年6月の赤羽根会館にプレイバック!!
出演者一覧(出演順・敬称略)
・田中大貴
愛知産 採れたて野菜のダブる味噌和え
・黒川遼
愛媛産 シンブルのいよかん添え
・和田芳仁
東京産 ローズのプリンススープ
・岡野哲哉
東京産 旬のアンブレラ・マイム仕立て
・古山光
東京産 シルクのリングイネ
・ホンジュンピョ
韓国産 バニラのダブるエスプレッソがけ
(MC:荒木巴、田村浩太郎)
ショーは「トモエ姫の晩餐会」と銘打ち、第3回スタトモで大変な話題となった、お皿の国のサラダ姫、荒木巴さんをフィーチャーし、過去に幕間マジックなどを演じている田村浩太郎さんを姫の侍従として、ふたりの進行でお楽しみいただきました。出演者たちをシェフに、その作品を料理に見立て、上記のような名前をつけてメニュー形式のプログラムに掲載するなど、細かい部分も統一感をだそうと臨んだ新しい形のショーです。
オープニングはスタトモ2回目の登場、田中大貴さんです。第1回目のトリは彼のウィニングアクト、パラソルの演技で締めていただきましたが、第5回ではプロマジシャンとなって作った鳩の演技で始めてもらいます。最初の出演は16歳だった彼はいまや名古屋を代表するプロマジシャン。その成長を見ることができ、スタッフ一同感激でした。彼は現在も名古屋を中心として活躍され、今年の8月に開催されるUGMワールドマジックセミナーASIAにもゲスト出演される予定です。
続いては四国からの参加、型破りなスタイルの黒川遼さん。いわゆる「マジシャン的な動き」が全くなく、そして手順も「マジックの流れ」からは逸脱したものであるのが一際目を引きます。チョキの形の手に2本のシンブルをつけているといつの間にか鋏になっていたり、親指と小指につけて耳に当てたかと思うとそれが電話になっていたりとユニークな現象が続きます。新しいことに積極的に取り組む性格で、その後は地元の愛媛でマジッククラブを作ったり、高校生大学生合同の発表会をやったりといった活動をされています。
姫と侍従のドタバタコメディを挟んで、こちらもスタトモ2回目の登場、和田芳仁さん。1回目のオープニングを勤めたバラの演技を、よりブラッシュアップして見せてくださいました。1回目の手順は大学在学中に作った所謂発表会向けの手順でしたが、今回はそれを世界に通ずる表現に再構成。結果はこの手順でワールドマジックセミナーASIA第2位、そしてスウェーデンやイタリアなどのコンベンションにゲスト出演されていることで証明されています。スタトモから羽ばたいた、誇れる仲間の1人です。
一風替わった手順で楽しませてくださったのは岡野哲哉さん。傘を使ったストーリー仕立てのパントマイムとシルクのマニピュレーションを演じられました。岡野さんは出演当時大学2年生。高校生時代からTYMCメンバーとも交流があり、一緒に福祉施設でのボランティアなどもしていました。スピリット百瀬氏の講習会などに通い、クロースアップを中心に確かなテクニックを身に着けていらっしゃいましたが、大学に入ってパントマイムを学び、今回始めて本格的なステージの手順に取り組みました。スタトモは、この出演のために初めて手順を作る、という方も多く、そしてそのときの手順が出演者の代表的な演技となっていることも少なくありません。
トリ前は、TYMCが誇る女性マジシャン、古山光さん。幻想的なリングと華やかなシルクの演技を見せてくださいました。ショーの運営面でも彼女の力はとても大きいのですが、出演者としても皆の先頭に立って引っ張って行く姿は頼もしくもあります。TYMCメンバーはスタッフ経験が長い者、バーで活躍するプロマジシャン、ボランティアやストリートが主な活動場所の者、などなど様々な経歴の者が集っており、それぞれのスキルを活かした若手の交流方法を探しています。ただ舞台をやるだけでなく、キューシートの書き方やスタッフとの打ち合わせ方法などについても情報交換をすることで、マジック界でより良い環境づくりを目指します。
最後は韓国から参加してくださいました、ホンジュンピョさん。高度なテクニックのスピーディな鳩出しで会場を盛り上げてくださいました。特に韓国のマジシャンの演技はスピーディで完成されたものが多く、ホンさんの演技も次から次へとカードや鳩が出現する、予測がつかないわくわくするものでした。ホンさんは、韓国や台湾などの大会に積極的に参加され、TYMCメンバーとの交流が生まれました。2回目以降、アジアの若手に参加してもらっていますが、今回も韓国との繋がりが出来、英語を使った打ち合わせなど、普段はない経験を我々TYMCもすることができました。
この回で5回目を迎えたスタトモですが副題を~新しい出発点~として気持ちを新たに取り組んだ回でもありました。今までの反省を活かして運営面の円滑化を図るとともに、演出や出演者も新しいことや人を探そうと臨みました。結果、反省点もまた多く出ましたが、若手のエネルギーや活動を示すいい機会ともなれたと自負しています。第7回のスタトモも「常に新しいことを忘れず」と心に留め、様々な工夫を凝らしています。特に当日のパンフレットはお楽しみに…第7回スタトモは、三日後の土曜日に開催です!!!
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