東呉大学の発表会 『第八届東呉魔幻之夜』
レポートを送ってくれました
こんにちは。最近台湾に来てます、TYMCメンバーのひかりです。
台湾の学生マジックに触れるチャンスがありましたので、そのレポートです。
東呉大学の発表会 『第八届東呉魔幻之夜』
2011年5月25日(水) 18:30開場/19:00開演
会場は大学構内にある立派な講堂で、
席数も1000人くらい?の重厚感ある良い雰囲気の所でした。
入場料は無料。日本の大学生によるマジックの発表会と似た感じですね。
それでは、さっそく演技のレポート…
1部
1.張家豪くん:何も書かれていない額にバラ、蝶などの絵が描かれていく。
ジャンルとしてはカードかな。
シックで雰囲気のある綺麗な演技でした。
2.蘇志安さん:パラソルのプロダクション。
ダンスを踊りながらリズミカルにバンバンと
テンポよくパラソルを出していき、最後は衣装チャンジ。
かわいくて若いっていいな~って思いました。
3.黄冠華:探検家の設定。宝箱を見つけると中から金の玉を発見。
その玉が動き出して…縦横無尽に浮きました。
最後は、消えて宝を失ってしまったのでした。
ストーリー性があって、わかりやすいコミカル仕立ての演技。
4.石びん加:センスのプロダクション。女性らしく綺麗なセンスが、
これでもか~ってくらいたくさん出てきました。
日本にはない独特の出し方に、なるほど~と感心。
5.賀培峯:フローティングローズ、フローティングリンキングリング。
学生の発表会でフローティングリンキンギリングを見たのは
初めてで、とても新鮮でした。
2部
6.呉聖和:テーマは赤い棒。音楽の歌詞に「赤い棒」と入っていて、
それに合わせて赤い棒を出したり消したり、浮かしたり。
ジャンルとしてはウォンド、ケーン、ダンシングケーン…
とにかく棒。
ピッチピチのタンクトップに、
ピッチピチのホットパンツにサスペンダー。
本人もマジックも真面目だけれど、見ていて大笑いしました。
国を超えても、こういう演者がいるのか~と、
感心しちゃいました。
7.陳雁雅:CDのマニュピレーション。日本では藤本明義さん、
アメリカのダニー・コールさん、韓國のハン・ソルヒさん、
似たところでDVDのマニュピレーションをする台湾の
ジェフ・リーさんが有名ですよね。
その影響でしょうか、CDを素材に演技を構成する若い子が
とっても増えたように感じます。
若々しく勢いがあって見ていて気持ちがよかったです。
以上が東呉大学の学生さんによる演技でした。
台湾の学生マジックの発表会にはゲストを招くスタイルもあるようで、
他に2名のマジシャンの演技も見ることができました。
8.黄柏翰:中国の古い詩人を描いたストーリー。
静かで穏やかな空間の中でふとした瞬間に起きる不思議の連続。
現在なのか昔のことなのか、現実なのか夢現なのか、
彼の繰り広げる不思議にどんどん飲み込まれていきました。
9.趙正明:カードとボールのマニュピレーション。
燕尾服でもジェケットでもない、
シャツにベストというシンプルな格好。
身につけている物の形状が変わっていく。
蛍光色の緑がステージ上で一際生えます。
えっ、どうしてそれで消えるの?出るの?
ハッとさせられちゃいます。
身のこなしが実にシンプルで、見やすいと同時に、
テクニックの高さを思い知らされました。
ゲストの二人は、来年行われるマジックのFISMにチャレンジすること
間違いなし!というくらい、今、台湾で波に乗っているマジシャンです。
国内外の色々なマジックのコンテストで上位入賞を獲得している二人。
黄さんがジェネラル部門、趙さんがマニュピレーション部門で
台湾の明日のマジック界を担って行くことでしょう。
台湾のマジッククラブでは発表会の際に演者数が少ない場合、
ゲストを呼んでショーを開催するんだそうです。
関東の学生マジックには無い文化だなと思いました。
それから、発表会の演目について違いを見つけました。
各演者の演技時間の長さです。関東の学生の発表会での演技は
だいたい4、5分程度。長くて6分程度ですよね。
ですが、台湾の学生は7~8分位で演技を作っているようでした。
長い分、マジック要素のてんこ盛りです。
が、その分だけ不安要素が増え、技術にもそれが影響しているようにも
思いました。
得意なものを5分程度に凝縮して見せる方が良い仕上がりになると思います。
でも、またその一方で、作ったものをそのままコンテストの演技として
チャレンジすることが出来ます。
コンテストの演技時間はだいたい6~10分で構成する決まりになっている
場合が多いのです。
そのために、発表会で良い演技を作ることができた台湾の学生は、
その演技でコンテストにチャレンジできるという利点もあるように感じました
スッタフ面ではステージハンズ、照明、音響など
誰からどのように教わって仕事をしているのかな
と少し疑問に思うところもありました。
しかしその一方で、パンフレットのクオリティーの高さには驚きました。
発表会のために皆で写真を撮り、デザインして両面カラー印刷…
私が現役の頃はB4サイズ黒単色両面文字のみだったことを思うと、
このパンフレットは素晴らしくて、羨ましいなと思いました。
台湾の大学でマジッククラブができるようになったのは、
この10年くらいなんだそうです。
日本ではマジッククラブが発足してから50年以上経過しているクラブもある。
色々なことを模索しながら一つずつ積み重ね成長している
最中なんだなと思いました。
いつか日本と台湾の学生マジック界で交流会ができたら、
お互いに刺激を受けて何か新しくて楽しいエネルギーが生まれるかもしれない
…とだいそれたことを思う私でした。
いつかはSTARS OF TOMORROWに台湾の学生マジシャンに出演してもらい
日本と台湾の交流を深めていきたいですね。