もしかしたら削除するかもしれない。
どうしようも無いぶっちゃけ話をふと、投稿する。誰に伝えたい訳でもない、行き場のない感情や思いだけど、ちゃんと形として残しておきたい気がした。今の私は焼く前のクッキーみたいな感情だ。オーブンはしっかり熱してある。
あとは焼くだけで全てが終わる。型をはめた時にできた残りカスはしっかり捨てた。

思い出せば、私は半年前、恋をしていた。
正確に言うならば、恋をしようとしていた。
好きになってくれるなら、好きにならないといけないって一生懸命思ってた。
今思うと、自己洗脳だったのかもしれない。
いや、そもそも恋なんて自己洗脳にすぎない、魔法のようなものかもしれない。まぁ、何はともあれ、好きになろうとしていたのだ。
実際ちゃんと好きになれた。昔から自己洗脳は得意だから、すぐにいつだって一途になれるのだ。
私は、上手くいってると信じていた。いや、正確に言うと夏が来るまではきっと上手くいっていた。ジメジメとしたあの季節、私たちは恋の中にいた。
1度歯車が崩れる音を聞いた。私は知らないフリをした。馬力で回せばなんとかなるものだと思った、思いたかった。
知りたくないことも沢山知った。今思えば、なんであの時振らなかったのかな、と思うようなことも沢山知った。私は悩んでいた。悩みながらも、何とか恋の中から離脱しないように、必死で安全バーに捕まる子供のような気持ちでいた。
そして私たちの恋は終わった。それはあまりにも突然だった。なんでそこ?と言いたくなるタイミングだった。意外と傷ついた。普段からちょっと冷めてるとこがあって、ニヒルだ、とか不気味だ、とか言われることもあるけれど、そんな性格なんてなかったかのように泣いた。
大丈夫なのかな、と自分で自分を心配していた。
一時期は恨んだし、自分を責めたりもしてみた。

月日がたった。今、私はまた恋の中にいる。
今度は無理に捕まろうなんてしない。
知りたくないことも見たくないことも、ちゃんと向き合っていきたい。
幸いなことに、私は比較的自然体でいられる。
完全なおうちモードを晒せる。

今ならあの時のあいつに感謝している。
むしろ、こっちが幸せになってすんまへん!笑くらいの気持ちである。最早顔も、声も思い出せなくて、今となっては肘から手首しか思い出せないけれど、そして、もうきっと話すことはないだろうけれど、かつては私の中に存在していたんだ。
私の生活のテリトリーから完全に消えてしまったけれど、通行人Aと同じだけど、たまにちょっと、おっ!げんき?私はフルパワーだよ!って話しかけてみたくなったりする。
なんて夜中の戯言をまとめてみた。


夜の京都。恋にしがみついてたあの頃。