549粒目「ストレイン/沈黙のエクリプス ~パニックものの主人公に必須なのは覚悟」 | 砂のブログ

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「線は無数の点から成り、…」で始まるボルヘスの
“砂の本”の様に、始まりも無ければ終りも無い
日々の営みの中で感じたことや思いついたことなどを
つらつらと綴っていこうかなと、ね。

数粒前、
ヒーローの条件は
“孤独”と述べましたが

私情で、
判断が鈍り
決断が遅れ
助けられなかった
被害を出した
なんてことがあっては
ならないからで

人との縁は
どの様な類いのものでも
柵(しがらみ)となり
絡み付き
思考や行動が
制限される原因と
なりますが

孤独な者は“縁”の
持ち合わせが少ないので
柵や私情に流される
ことも少なく

それ故に
ヒーローたり得る
からです。




扠、

パニックものにおいて
付き物なのは

他者を巻き込む、
決断力が低い、
無知、
賢いと自負、
強いと自負、
信仰、
愛を訴える、

系の極めて
迷惑で
厄介な
バカらで

他者を犠牲にしでても
自分だけは系
などもアレなんですが
それは動物の本能なわけで
致し方の無いとこでもあって

只、ハナから
そうであればともかく
急に転じるのがね



で、まあ
作品として不可欠な要素
とはいえ

現実にも
嫌って程いる
その手のバカらに
娯楽の中でも
煩わしい思いをするのは
もう沢山で、

その点、

以前、紹介した
米“ゾンビもの”ドラマ
「Zネーション」は
バカ率が低いというか

ゾンビとなった
愛する人を殺すことに
躊躇する“間”が絶妙な短さで
ストレスが余り溜まらない

と。


創作物の中で
よく登場しがちな

群衆が
混乱する最中に
自身だけ助かろうと
身勝手な行動をし
それが原因で多くの人が迷惑を被る

度合いにもよりますが
死傷者の類いが出る様な
状況においては

やらかす前に、いっそ
殺してしまうのがホントは正解
なんですが

現実に
そうすることは
出来ないし
そんな意見さえも
責められるわけだけど

でも、
バカが
やらかしたせいで
自身や
大切な人が
もしも死んだら?

どんな人にも人権が
なんて言うけど
それは、おおよそ
侵害する側か
侵害される恐れの少ない側の
意見だったりするし

バカは死ぬまで
バカで治りゃあしない
バカの人権を尊ぶことは
バカに、
この先、
害されるであろう人の人権を
無視することに

なるんだよ。




最近、
見始めた
小説が原作の
米“吸血鬼”パンデミック
ドラマ

「ストレイン/沈黙のエクリプス」

は、ハナから
主人公の性格や背景設定に
嫌な予感は
してたんだけど

仕事に多忙で嫁と不仲になり
職場に愛人ができ
子どもの親権を元妻と争う
CDCの教授


ま、これだけでもバカ丸出し
なんだけどさ

自身の
知ること
考えること
だけが
世の中の全てで
正しいと勘違いしてるわ

自身の
些末な不幸を
逆しらに
他者への配慮も思い遣りも
ありゃあしないという

ホント、
クソみたいな
奴でさ


その愛人も

友人が、
吸血鬼にやられ
吸血鬼化する前に殺してくれと
懇願した際

どうにもならない
それしかない
ことが分かっている
にも関わらず
何だかんだと覚悟を決めれず

見かねた、
クールなメインキャラの一人が
慈悲をもって殺したら

「何て酷いことを」
「手を下すとしたら自分の役目、
あなたではない」
「感情はあるの?」

などと、ほざく始末

1秒覚悟が遅れれば
1秒“大切な友人が”苦しむわけで

酷いのは
無情なのは
テメェの方だよって
話でさ、

もうちょっと、
バランス配分を考えて
感情移入できるキャラを
メインにしてくれたらなあ

と。


なんていうかさ、

原作脚本監督の
描きたい
シーン、シチュ、を
寄せ集めた

言い方悪いけど
個人の
抜きどころだけを集めた
性癖丸出しの
自慰用
AV動画でも
見せられてるみたいで

キモいんだよ。




続き、
観ようか
どうしようか

マジ悩むなあ