昨日のできごと。

いつも通りの夜、夕食を終えたあと。

ふと見た旦那の様子が、ほんの少しだけ違っていた。

なんだか、寂しそうというか、悲しそうというか。

はっきり言葉にできるほどではないけれど、いつもとは違う空気。

旦那は、仕事でもプライベートでも、辛いことがあっても自分から多くを語るタイプではない。

私がなんとなく聞いたときや、ふたりで深い話をするときに、少しずつ話してくれる人。

だからその日も、なんとなく

「何かあるの?言いたいことある?」

と聞いてみた。

すると旦那は、「そこに座ってほしい」と言った。

向かい合って座ると、静かに話し始めた。

「実は、貯金がない。

貯蓄兼投資をしていると言っていたけど、そのお金は全部ない」

そしてさらに、

「家や結婚式のときに現金が必要だったけど用意できなくて、

銀行から2000万ウォン借りた。今は1700万ウォン残っている」と。

頭が一瞬、真っ白になった。

旦那の話を整理すると、こうだった。

3年前、兵役中。

精神的にかなり辛く、その環境と給与の低さに耐えられなくなり、コイン投資を始めた。

最初は少額だったけれど、次第にのめり込み、

給料からカード代などを引いた残りはすべて投資へ。

もともとあった貯金も、すべて注ぎ込んだ。

その後、結婚。

1年前、私が韓国に移住するタイミングで、家の契約や家具家電の準備。

さらに半年後の結婚式。

現金が必要だったが用意できず、銀行から2000万ウォンを借入。

それでもしばらくは、

給料のほとんどをコイン投資に回していたという。

そして結婚式を前に、ようやく

「これ以上は本当にダメだ」と思い、投資をやめた。

それからは少しずつ返済し、現在は1700万ウォン。

「早く言おうと思ってたけど、言えなかった」

そう言われたとき、

驚きと悲しみと、いろんな感情が一気に押し寄せた。

旦那は、もともと無駄遣いする人ではない。

欲しいものがあっても、すぐには買わず、何日も考えて、本当に必要なものだけを選ぶ人。

だからこそ、

8000万ウォンを投資で失い、さらに2000万ウォンの借金があるなんて、

想像もしていなかった。

そして同時に、こうも思ってしまった。

遠距離恋愛中とはいえ、

投資を始めたときも、のめり込んでいたときも、ずっと一緒にいたのに。

何も気づいてあげられなかった。

支えてあげることもできなかった。

でも、もう起きてしまったことは変えられない。

後ろを向いても、何も変わらない。

だから、前を向いて進んでいくしかない。

強く、生きていかなくては。