2013年6月30日に「里親探しの譲渡会」で譲り受けた生後2ヶ月の兄妹猫のチー(♂右側)とミー(♀左側)
(詳しくは「猫」書庫でご覧ください)
その男の子のチーがLGL悪性リンパ腫で6歳7ヶ月の短い生涯を終えた闘病記を綴っていきます。
同じLGL悪性リンパ腫にかかってる猫を飼ってらっしゃる方の参考になればと…
「消化器型リンパ腫は高齢(平均11歳)のFeLV陰性猫に発生しやすい。腸壁の肥厚が認められ、胃、腸間膜リンパ節、腸管付属リンパ節に病変が発生しやすい。腹部膨満、嘔吐、下痢、血便、重度の脱水・削痩などの症状が見られる。特殊なタイプとしてLGLというリンパ腫があり、非常に悪性度が強い。
発生部位によっても予後は大きく異なる。消化器型リンパ腫の生存期間は平均7~10ヶ月であるが、LGLという特殊なタイプのリンパ腫は非常に予後が悪く生存期間は平均2ヶ月である。」
下記の記事の続きです。
↑2019年11月19日のサムネイル
18日に打った2回目の点滴は全く効果が出ず、17日朝から一切飲み食いしてないチー
11月19日の夜 あれだけオシッコで困らされていて怒ってばっかりだったのに
今になってちゃんとトイレでしている…
チーなりに最後の最後は迷惑かけないようにと気を遣っているのか???
11月20日の昼 いつも一緒に寝てる旦那が逃げ出したので
19日からは私が寝てる小上がりに寝てくれるようになりました。
小上がりだとテレビ見てる茶の間から様子が伺えるので助かる
ネットによると猫は死期が近づくと目が吊り上がってキツネ目になるらしい…
元々CMや映画などに採用されるクリックリのまん丸目ではなかったものの
ミーに比べれば丸い目をしていたのに具合が悪くなってからと元気な時との違いようといったら…
20日の夜はやたらコタツに入ったり出たり
触ると尻尾だけパンパンと反応させ、「ねこのきもち」によると寝たまま尻尾をパンパン動かすのは、イライラして不機嫌な時、怒っている時、と書いてあったので撫で撫でしては「ごめん、ごめん」と謝ってました。触ってほしくない(痛いから?)と思って、抱っこしたりお膝に乗せたりってしなかったけど、今思えばもっと抱っこしてあげればよかったなーーって後悔してます。
11月21日夜、もうペットシートにオシッコしないみたいなんで、廊下やリビングのドアのペットシートを全部外して、小上がりの畳やベランダ側の猫トイレの周辺だけに敷き直すことにしました。
11月22日昼 20日21日22日とずっと小上がりの畳の上で寝てるチー
小上がりは高さが37cmあるので昇り降りも大変だろう小上がりにトイレも置いてあげました。
昼間は明るいからか、初めて猫ちぐらに入っていました。
11月23日昼、今まで旦那と寝てた和室でカゴに入って寝てたチー
爪とぎする元気がまだ残ってるチー
23日の20時半はまだ二階の和室に居たけど…
次に見に行くと瀕死状態のチーが居なくって
探し回ると一階事務所の小上がりの棚の下に潜っていました。
チーは外が見たいからか寝る時以外は基本いつも一階に旦那と一緒に居て、
事務所の猫玄関を締め切って侵入禁止にしたら諦めて二階に来て、そして和室で旦那と寝てたのに
その旦那が居なくなったので、あのヨタヨタな体で階段降りて一階に来たんだろう…
棚の下から引っ張り出すのも可哀想だし、きっと旦那を待ってるんだろうなとしばらくそのままでそっとしておくことにしました。
22時半、旦那が仕事から帰ってきた時は
車の音に反応したのか事務所のセンターラグの上に移動してて、寝てるのを旦那が発見しました。
結局、風呂入ってまた実家へ逃げ出したのでチーを二階に連れてきて見守ることに
一階はまだペットシート片付けてないけど、一階ではオシッコせずに
二階に連れてきて小上がりに寝させたら、飛び降りて床に置いてあるトイレでオシッコ
11月24日の夜中2時半
4時間前に一階から二階に連れてきてからは冷たい廊下のフローリングばかりに横たわる
(リビングは蓄熱暖房機が効いてて暖かいからか)
トイレはリビングの奥の方なのでヨタヨタなチーの足では50歩ほどかかるのに
律義にトイレまで爺さん猫のように歩いてオシッコ(ウンチは一週間以上出てない)
11月24日朝9時 チーと声を掛け撫でると「ニャッ」と返事
24日午後3時頃、チーが見当たらないので探しに行くとまた一階事務所に!!!
平行移動だけでもしんどそうなのに階段を降りていくってどんだけ一階に行きたいのか…
旦那も仕事で居ないので一階だと見守れないから夕方抱っこして小上がりの毛布の上で寝かせましたが、すぐに廊下のフローリングに移動していきました。
24日夜20時、もしかして死んでる???
病死の場合、だいたい4つ足を前に出した↑の格好で亡くなることが多いそうで
一瞬焦ったけどまたお腹が動いていて生きてました!!!!
もうこの頃から15分おきぐらいにはチーの様子を見に行ってました。
24日21時、前足を枕に寝ててホッと一安心
24日夜23時06分、また4つ足を前に出して横たわっていて
顔を見ると目がうつろで私と目を合わせてくれなかったので、「そろそろヤバい」と
廊下に座布団を持ってきてずっとチーの傍にいることにしました。
撫でてももう尻尾をパタパタ動かすこともしません…
23時18分、ネットで調べてたように前足で泳ぐように犬かきをしました
数分後には後ろ足でも犬かき
23時27分、グッっと首を持ち上げ、4つ足で犬かき
そして23時30分、首をガクっとさげ、一瞬吐くような姿勢になり、瞳孔がガッと開いて息絶えました
チー6歳7ヶ月 合掌
とにかくチーの目をつぶらせないと…と目を閉じさせて
漏れてきたオシッコを拭いてから抱っこして猫布団に寝かせました。
LGL悪性リンパ腫の末期ってどんな感じなんだろうといろいろ想像していたけど
最期は下痢も嘔吐もせず、猫トイレでちゃんとオシッコをし、
死後体液が流れ出したフローリングもナノコーティングしてあるところだったので拭き取りも簡単で、畳や布団を汚すことなく逝ってくれました。
この一週間は今までのチーの悪さがすべて帳消しになるほどのいい子でした。
LGL悪性リンパ腫を発症し、余命2ヶ月のところ3ヶ月頑張ったチー
11月12日にグッタリして飲み食いすることを拒否してチーは自ら死の準備に入ったのに、[延命措置の一つである点滴]を14日と18日に打たせてしまってチーを苦しめたんじゃないかと後悔しています。
「平穏死」の条件は脱水、その逆は「溺れ死」にだそうで、枯れていけば楽に死ねるとチーは一切水分を断ったのに、飼い主の勝手で点滴をして24日まで長引かせてしまったんじゃないかと…
旦那は「少しでも長く生きてほしい」
私は「少しでもチーを楽に早く逝かせてあげたい」
猫が病気になった方のブログ等読むと抗がん剤治療や点滴治療の話が山ほど出てきて、どれが正しいか判りませんがチーに関しては若いからガンの進行も早く、LGLをいう悪性度の高い種類、摘出した腫瘍の切れ端にもリンパ腫が見られた、リンパによって全身に癌が回る、抗がん剤治療してもせいぜい2,3ヶ月伸びるだけ、副作用も辛いだろうと抗がん剤治療しなくてよかったと思ってます。
先生に「このままだと後数日」と言われ、点滴お願いしたけど余計に13日間も苦しめて8日間も体が枯れるまで飲まず食わずにさせたことが悔やまれます。
今となっては腫瘍摘出手術も…(ただ手術のおかげで病名が判ったことは良かったと思うけど)
遺伝性が高いとのことで4人兄妹のうち、チーとミーだけがミルクティ色の薄い毛色の子だったんで、もしミーも悪性リンパ腫になったとしたら、ミーの時はバイオプシー検査(しこりに注射針を刺して細胞を採取して検査する)だけで「手術も点滴もしない」を選びます。
察し鋭い子なんで薬すら飲ませられないかもしれない
でも悪いことは考えないでミーはチーの3倍は生きて天寿を全うしてほしいものです。