2013年6月30日に「里親探しの譲渡会」で譲り受けた生後2ヶ月の兄妹猫のチー(♂左側)とミー(♀右側)
(詳しくは「猫」書庫でご覧ください)
その男の子のチーがLGL悪性リンパ腫で6歳7ヶ月の短い生涯を終えた闘病記を綴っていきます。
同じLGL悪性リンパ腫にかかってる猫を飼ってらっしゃる方の参考になればと…
「消化器型リンパ腫は高齢(平均11歳)のFeLV陰性猫に発生しやすい。腸壁の肥厚が認められ、胃、腸間膜リンパ節、腸管付属リンパ節に病変が発生しやすい。腹部膨満、嘔吐、下痢、血便、重度の脱水・削痩などの症状が見られる。特殊なタイプとしてLGLというリンパ腫があり、非常に悪性度が強い。
発生部位によっても予後は大きく異なる。消化器型リンパ腫の生存期間は平均7~10ヶ月であるが、LGLという特殊なタイプのリンパ腫は非常に予後が悪く生存期間は平均2ヶ月である。」
2019年12月12日に書いた下記の記事の続きです。
2019年6月29日に1ヶ月半分の飲み薬を貰ったけどオシッコは相変わらずトイレでしない
頻尿、血尿も10日おきぐらいに繰り返す
でも食欲もあり、とっても元気でよく寝ます。
七夕には短冊に病気が治るようにお願い
一番よくオシッコをする茶の間のソファーの後ろに猫砂を置いたけど
そうするとここではしなくなる(写ってるのはミー)
8月5日(月) 約束の1ヶ月半薬を飲み終えたので
膀胱にオシッコ溜めて昼寝の途中で無理やり抱っこして、夕方にチーだけ連れて病院へ。
体重はほとんど変わらず5.2kg
この1ヶ月半の症状をメモしてお渡ししました。
7/5 血尿、頻尿(3日で治る)
7/12 尿にキラキラ結晶(一週間で治る)
7/25 血尿、頻尿(今まで一番ひどい)
8/1 血尿、頻尿(3日で治る)
1ヶ月半、薬を飲み続けても血尿頻尿を繰り返し改善してないので、単なる尿検査では治療の方針が掴めないから、来週麻酔をかけてありとあらゆる検査をすることを提案されました。
麻酔検査代は8万円ぐらい
お金かけて検査しても「病院でしか買えない療養餌に変えてください」ってアドバイスだけになるかも知れないけどそれでも検査しますか?って言われましたが、はっきりした原因や治療方法が出てほしいので麻酔検査をお願いし、麻酔に耐えられるかの血液検査をしました。<8,208円>
麻酔検査日は8月12日(月)で前日は21時から絶食
検査当日は朝から絶水。
旦那は「麻酔までして検査するの可哀想だからキャンセルしろ~」って言うけど、細かな検査すると尿管のつまりとか、どういうふうにオシッコが流れるか判明するそうで
私としては半年も治らない理由というか病名をはっきりさせたいと麻酔検査を希望しました。
麻酔検査前日、神妙な顔のチー
麻酔イヤだぁーーイヤだーーーー
夜21時過ぎ…いつもカリカリが置いてあるお皿の前でイジけているチー
2019年8月12日(月) 朝10時にチーだけ病院へ。
麻酔検査の結果、なんと明後日に緊急開腹手術することに!!!!!
カテーテルによる尿検査はどれも正常値で、腎臓も膀胱も尿道も綺麗だったけど、小腸に異常な膨らみを発見!
普通、猫の小腸の直径は8ミリぐらいだけど一ヶ所27ミリにまで膨らんだ箇所があり、開腹して膨らんだとこをチョッキン、チョッキンして結び直す手術をし、切り取った部分を病理検査に回して悪性腫瘍(すなわち癌)かどうか検査することになりました。
先生によると症状(食欲不振、嘔吐、下痢)が出てから診察に来る飼い主さんがほとんどなのに別の病気(チーの場合は血尿、頻尿)で病院にかかって腫瘍が見つかったのは超、超ラッキーな早期発見で癒着も転移もしてなさそうだと、明後日早急に手術の予定を組んでくださり、4日間の入院手術に挑みます。
尿検査、CT、細菌培養検査<71,928円>
チーの引き取りにはミーも連れて
8月11日は結婚記念日&旦那の誕生日なんでチーを麻酔検査のために病院に預けてから、近くのケーキ屋さんで誕生日ケーキを買ってきたのですが、
結果が開腹手術と聞かされて旦那は一口も食べれず…(2日間かけて私がワンホール食べた)
麻酔検査後、最初のオシッコ
いつもよりはしゃがんでオシッコ
3時間後から食事を与えてよいとのことでシーバのとろ~りおやつを。
カリカリもくれ~~と食欲もあるようです。
8月13日は明日の開腹手術のためにまたまた21時から絶食
連帯責任でミーも一緒におあずけです!!
8月15日、昨日14日に開腹手術したチーに、ミーと一緒に面会しに行ってきました。
ぐったりしているかと思ってたけど、パッチリお目目開けてて一安心。
でもミーはチーを慰めるかと思ったのにエリザベスカラー着けてるからか、フウフウ唸って近寄りませんでした。
先生からは「思った以上に大きい腫瘍でしたが、よく症状もなく早期発見できて珍しいパターンです。
悪性腫瘍かどうかはこれから検査に出します。」と。
まだまだ点滴だけど帰れるようになったら電話します。」との事。
手術、病理検査、4泊5日の入院<192,996円>
8月18日(日)チー退院 体重は何故か変わらず5.2kg
家に帰ってさっそくちゅ~る
手術の痕
なんかお腹ぺちゃんこ
チーが帰ってきてもエリザベスカラーのせいか、薬の匂いのせいか、ミーは遠巻きで見てるだけで全く近寄りません。
入院中、爪とぎもできなかったようで爪がツンツンで爪切り
なんと手術後の最初のオシッコはトイレで!!!!(2回目もトイレで)
ところが3回目からはやっぱり立ってペットシートに…
(それにしてもマーライオンのようにオシッコ出てる)
食事とオシッコをして、やっと落ち着いたのか熟睡
入院中はワンちゃんや他の猫ちゃんの鳴き声や臭いでぐっすり寝れなかっただろうな…
チーも無事、退院したんで思う存分、星稜の応援
星稜高校、2019年夏の甲子園準優勝おめでとう
8月20日、エリザベスカラーにも慣れて元気に遊んではお昼寝
エリザベスカラーのせいでおチンチン舐めたくても舐めれないチー
こうしてオシッコは相変わらずですが
たま~にトイレでするようにもなりました。
この時点では小腸の腫瘍も摘出したし、これで治ると思ってました…
続く