松の内も終わりましたが、これが最後の正月記事です。
今まで正月は金沢の実家で過ごしてきましたが
両親の高齢に伴い、初めて正月はお宿で過ごそうと
なんと8ヶ月前に予約を入れておいたのです…
2016年1月1日、富山県砺波市の「すいげつろうホテル」に
金沢の両親と旦那と私の4人で泊まってきました。
まず私だけ金沢へ迎えに行ってチェックイン15時に宿へ。
(旦那は軽トラで16時頃、単独で到着)
まず玄関入口の風除室に無料のレンタサイクルが…
(今思えば歩いて8分のとなみイオンに行く時借りればよかった)
ビックリするほど狭い、玄関の靴を脱ぐスペース(笑)
でも、和風ホテルということで廊下は畳敷きにしてお飾りも立派!!!
左側にフロントとお土産と下駄箱があり
右側に一服できるソファーコーナーがありました。
が、ロビーはこれだけで、やっぱ加賀温泉の旅館とは違う…
でも予約したお部屋は別棟の「別館水月」
一組限定離れで築100年以上の数奇屋造りの檜御殿。
創業寛政三年のその伝統を今も伝える別館で
神代杉を使用した格天井、書院欄間、台湾檜一枚板の回廊など
贅を凝らした造りで昔ながらの佇まいが味わえる空間です。
まずは玄関…本館と同じくらいのスペース
2011年春に一部リニューアルして畳敷きに…
玄関右側の襖を開けると、これが台湾檜一枚板の回廊
L字型になっていて、冬以外ならサッシを開放して
ここから出入りもできる造りとなっています。
回廊側から玄関のほうを写した構図
(これが鐘窓 と 枇杷床などの贅を凝らした造りかな???)
和室2間続きで、こっちが10畳
この「別館水月」を選んでおいたのは
も~し兄一家も参加しても一緒に泊まれるから。
昔はこのように床の間に正月飾りをしたんですね~
なんと鏡餅が2つも!!!!!
こちらが8畳間にプラス地袋付きの板の間。
昔ながらの姿見と32型テレビと沸くポットとガスストーブ
どこに売ってんの???と思うくらいの大きな大きな座卓
(全体が写ってないのは父が先にドーンと座ってしまったので)
反対側の角にはこれまたデッカい壷
(夜はこの壷に旦那のジャンパーやGパンがかかってた)
足袋が4人分、みんな色違いなのはありがたい
正月らしくお着き菓子は生菓子
珈琲セットも置いてあるのは超~嬉しい
玄関入って左側の水廻りは最新設備に一新され
トイレの床はなんと畳!!!!手摺りも曲線が美しい!!!!!
洗面脱衣場にもガスストーブが点いてて年寄りには助かる
バスマットまで一人一枚、4枚もあって素晴らしい
洗面台の下には冷蔵庫が…
中のミネラル水4本と瓶ビール1本はサービス
(しかし4人いても誰一人ビール飲めないのでお持ち帰り)
部屋付き風呂としては十分すぎる広さ(洗い場は狭いけど)
予約サイトで“露天風呂付き客室”で検索引っ掛かるように
プランでは【半露天風呂】となってますが、北陸は仕方ない
窓が空くだけで“露天風呂付き客室”と呼ぶ宿がほとんどだし
旦那は風呂入るのにこれくらい移動が少ないトコが一番!!!!
広いな~これくらいの広い風呂が欲しいなぁ~とご機嫌
ちなみに本館のお風呂(予約制の貸切風呂)
でも残念ながら、こちらのホテルは沸かし湯で温泉ではありません
本館貸切風呂の脱衣場
食事は朝夕ともに本館一階の大広間で。
今は駅前のビジネスホテル感覚で平日は素泊まり客が多いけど
昔は料理旅館で、今でも法事など料理を出しているらしい
ちゃんとお品書きと布おしぼりもあります。
でも器が法事料理みたい(笑)
千代久…富山湾の宝石 岩瀬産白えび剥き身盛
酢物…魚津産紅ずわい蟹姿盛り
造里…鰤 梅貝 鯛 真鱈子付け 甘海老
祝肴…日の出海老 鮑煮貝 子持昆布釜 鴨オレンジソース 梅ちらし
炊合…松笠くわい 蟹信田 ふき 井波里芋 しめじ 花弁人参
焼物…ロブスターテルミドール
蒸物…金目鯛と白菜の重ね蒸し 柚子餡がけ
お食事…砺波産コシヒカリ、手毬麩三つ葉の澄汁、漬物
水菓子…蜜柑
最後のデザートが丸ごとみかんってのは、やっぱ温泉宿と違うなーって思うし
正月らしい料理といえど刺身や祝肴(前菜や八寸)は旅館と比べると見劣りし
ずーーっとキャンセルして加賀温泉に変えようかと最後まで悩んだけど
大晦日や元旦に空きがある旅館はないし、あっても超~高くて手が出ない!!!!
(ただ古臭い食器も伊万里焼きや志野焼き、九谷焼と昔は高いものらしい)
でも旦那が大晦日も元日も夜8時から婦中町のファボーレ(家と砺波の間)で
仕事が入り、もし加賀温泉にしたら旦那は行けなくて結局全員キャンセルと
なったので今回は砺波にして正解だったと思う。。。。。
一泊二食付き4人一部屋 税込18,600円×4人=74,400円
来年も旅館で…と思うけど2人ならいざしも4人だと金額キツいなーーー
で、夕食を18時に食べて、旦那は19時半にお仕事に出掛け
22時15分に「終わったけど腹減ったから松屋で食べて帰る」とメールが…
私もいつもの旅館に比べると量が足りなくて「私にも何か買ってきて」と(笑)
そして23時に旦那が松屋の大盛りカレーをぶら下げて帰ってきました。
で、母と二人で大盛りカレーをペロっと食べましたとさ!!!!!
(正月価格といえ18,600円出して腹が空くって……)
朝食も本館大広間で8時半に。
朝も祝膳でお正月らしくお雑煮も付いていました。
羽子板と羽根に見たてたお料理が可愛い~~
残念なのは祝膳の留め具部分が手前になっていたこと…
わかりやすく向かい側の膳も同時に撮ったけど裏側は留め具がない。
置き方が間違ったんでなくて、最初から敷く紙の方向自体間違ってる
ここのテーブルだけかな???と思ったけど全員が逆になってる???
もしかてて留め具が手前で正しいの?????
ちなみに本館3階に“ライブラリー”と書いてあったので見に行きました。
客室は2階3階だけどエレベーターはありません。
掃除の終わった部屋を覗くといろんなパターンが…
畳にベッド3台だったり、洋室シングルルームだったり…
ビジネスホテル代わりに素泊まりで6千円ぐらいで泊まれます。
離れの別館「水月」はチェックアウト12時。
旦那は朝ごはん食べてすぐ「帰っていいけ???」とさっさと帰り
父も10時になったら「早く帰ろう、帰ろう」と言い出し……
結局、離れの一番の特典を使うことなくチェックアウト
で、11時には早くも金沢のコメダ珈琲にいましたとさ(笑)
雰囲気 (街中だし…砺波に用事のある人には最適)
お部屋 (やはり築100年、冬は寒い)
お風呂 (温泉でないしねぇーー)
食事 (最初から期待はしてない)
食事処
サービス
加賀温泉、和倉温泉で正月空いてる宿はなかった
旦那が夜8時から仕事が入った
年寄り用に移動が少ない部屋、場所を選んだ
人が増えても対応できる部屋にしといた
となみイオンの初売りに行きたかった
……などなどの理由で「すいげつろうホテル」にしましたが
都会の人なら古い別館に泊まるのは喜ばれると思います。