台湾人夫と付き合い始めるもっと前、台湾のある習慣を台湾出身の知り合いが教えてくれた。
それは、おじさまおばさま世代の人達には毎朝、「早安(おはよう)と書かれた画像」を身近な人に送ること。
ちょうど私が学生だった頃に流行った、カナヘイとか、「我等友情永遠不滅」と書かれた画像みたいな感じのものである。
夫と付き合ってから、「こんな習慣があるのはほんと?」と彼に聞くと、ほんとにあるらしく、「両親も送ってくるよ」と言われた。
そして、時を経て彼の家族のグループLINEに加わり、初めてその「早安(おはよう)画像」が送られてきた時は、ほんとだったんだ~と何だか感動してしまった。
(ちなみに、返信を求められているわけではないので、別に返信しなくても相手もさほど気にしないらしい。)
結婚してから何年か経つけれど、今に至るまでほとんど毎日、義父母からそれが送られてくる。
「おはよう」と共に、何か教訓じみた短い文章がひとつ添えられている物が多い。「一日順調でありますように」とか「幸せとは云々」とか。
笑いのツボがおかしいかもしれないが、真面目な文章が書かれた画像は、おもしろいと思ってしまうものも多い。
それでも、おはようと毎日言える相手がいることは、とても幸せなことだし、私はその毎朝の連絡が結構好きだ。
そして、稀に何も送られてこない日があると、何かあったのかと心配になってしまう。
気づけばいつのまにか、すっかりその文化に馴染んでいる。