結婚する前と現在とでは、食生活が大きく変わった。そのひとつが、副菜を作らなくなったことだ。


結婚するまでは、メインの魚や肉料理、サラダ、お浸しなどの副菜、汁物とご飯といった「THE定食」を食卓に並べることが自然であった。


彼と交際後、初めて料理を作ってくれた時に、メインのお肉と一緒に茹でただけのチンゲン菜が出てきて「うさぎか?」と思った。


その後もやはり、茹で野菜が食卓に普通に並べられていたが、調理された副菜に慣れている私は、物取りなさを感じていた。


結婚後も、お浸しやナムルを作ってみたりしていたけれど、彼にとってはメイン料理に味付けしてあればそれで充分らしく、自分の分だけ作るのも面倒くさくなり、気づけば全く作らなくなっていた。


今は、小松菜やほうれん草、ブロッコリー、キャベツ、オクラ、ピーマンなどの野菜を、茹でたら水気を切り、お皿に移す。それで終了だ。


味がついているメインのおかずと一緒に食べたり、自分の分にお醤油やポン酢をかけて食べている。


副菜を作らなくなり思うことことは、大の面倒くさがり屋の私にとっては、ものすごく好都合であったということだ。


副菜いらない派の彼と、極力楽をしたい私。需要と供給が上手く一致したなと思う。