濃い朝霧の中を歩いていると


呼吸するたびに
皮膚の表面から
たっぷりと水を含んだ空気が


水滴とともに
私の中に入り込んできて
どんどんと満ちていった



私の体はいつのまにか
空気との境目がなくなり
いっしょくたになった



その時
私は空気になったから
いくらでも速く歩けた