本日(7月21日)、花組「ドン・ジュアン」2回目観劇しました。1回目は2階席で、今回は1階席随分見え方が違うのだなあと思いました。
フラメンコのステップを使った群舞があるのですが、1階席は臨場感が違いました。
フラメンコは綺城ひか理さん騎士団長がセンターで、見事な重厚感ある音を響かせていらっしゃいます。
どんな気持ちで
騎士団長(綺城ひか理)が、ステップを踏み出し周りのセビリアの民に伝播して激しいリズムになっていくところがいいです。
綺城さんは、今回、ドン・カルロではなく騎士団長でした。路線ではなく脇役、どんな気持ちで演じられているのだろう。
星組に馴染んでいらしたところを組替えだったので、もっとご褒美的な配役があるのかと思っていました。
実際に観てみると、騎士団長はドン・ジュアンを支配する役で、歌もダンスもあります。
背が高く低音の綺城さんにピッタリでした。
メイクが徐々に追加されていく新しい形で、綺城さんのハンサムさがわかるようになっています。
今回の配役は、希波らいとさんがドン・カルロ、天城らいとさんがラファエルと、2番手、3番手の役が若手に行きました。
落胆せずとはいかないと思いますが、身長の高い綺城さんが永久輝さんを包み込むのは迫力がありました。
綺城さんならではの騎士団長です。
104期の同期で
永久輝せあさんは初演ラファエル。初回観劇時は、永久輝さんがラファエルに見えて、決闘ではラファエル対ラファエルに。
今回、ラファエルを演じる天城れいんさん(104期)は、お顔が可愛く、声に特徴があり、よく響いて魅力的です。
天城さんは、エルビラ役の美羽愛さんとは同期です。104期は新人公演主演またはヒロインが、現役では天城さん、美羽さん、きよら羽龍さんだけです。
天城さんが新公主演2回をしたので、美羽さんときよらさん上げが治まったという見方があります。
今回、美羽さんの歌唱がグッと良くなって情感をこめる余裕が出てきたように思います。舞台で役を与えられて成長するのだなあと思います。
104期ということではなく、美羽さんの頑張りが認められるといいなあと思います。
「歌劇8月号」に、生田大和氏、永久輝せあさん、星空美咲さんのお話が載っていました。
永久輝さんの8年
永久輝さんが雪組で「ドン・ジュアン」に出演されたとき、生田氏から「自分がこうなりたい、こう演じたいという理想と現実の差はいつ埋めるんだ」と言われた。
永久輝さんはこの8年間、理想と実力の差を埋める作業をして、「ドン・ジュアン」にもう一度チャレンジしたいと思った。
永久輝さんは、ずっと努力されてきたのですね。
永久輝さんは新人公演4回、VISAイメージキャラクターで、かわいそうに思えるところがないと感じていました。
かわいそう、同情、共感というルートがあります。
雨に濡れた子犬みたいな。ほっとけない。
劇団は御曹司を上げて人気を得たいはずです。
御曹司はどうしても優遇されていると見えるので、かわいそうにつながりません。
でも、必死に努力している、その過程を番組にするというのはどうでしょうか?えっ、やらせ?
御曹司は、次々と配役され舞台に立ち、恵まれているようで辛いはずです。
「ドン・ジュアン」美しく魅力的な旋律で進行する熱い愛と生命の物語。
今日の名古屋はまた暑かった。客席は冷房が効いて寒いぐらいで羽織るものあった方が良いと思いました。
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