昨日(7月7日)は、「Eternal Voice Grande TAKARAZUKA110!」大千秋楽でした。
月城かなとさん、海乃美月さんが退団されてしまって、寂しい気持ちが残ります。
記者会見での月城さんの言葉になるほどと思うものがありました。
月城さんのトップコンビへの想い
Q. 最後の舞台を終えて、今の心境は?
A. 宝塚でしか演じることができない男役から何を学んだのかを考えた時、自分のこと以上に他人の幸せを願えること、それこそが男役の格好良さ、素敵なところであり、これを勉強させていただいたのだと、あらためて実感しています。多くの方からたくさんのお気持ちを頂戴し、自分に自信と余裕を持って舞台を楽しんで退団できるとは、入団当初は想像していなかったので、今とても幸せです。
トップスターが演じる役は、確かに「自分のこと以上に他人の幸せを願える」人ですね。
ただ、現実には難しいことです。
究極の愛は愛する人の幸せを願うこと、それが自分の幸せでなくても・・・
「グレート・ギャツビー」少年ギャツビーの誓いから始まるサヨナラショーは、デイジーのため何も言わないで死んでいく男の不条理やせつなさを感じるシーンでした。
Q. サヨナラショーの印象的なラストシーンについて
A. 私と海乃美月のトップコンビは宝塚の舞台上でこそ成立するものですので、公演タイトルにある「消え残る想い」のとおり、残したい想いは感謝のほか色々とありますが、確かにそこに私たちがいて、この二人で舞台に立ち築いてきたものが、皆さまの心に残ることを願って、二人のシルエットを最後の場面に選びました。
サヨナラショーのラストが、月城さんと海乃さんの二人だけのキスだったのは驚きました。
今まで組子全員と終わるパターンが多かったからです。
「二人のシルエット」月城さんのトップコンビへの想いが結実したシーンだったのですね。
月城さんと海乃さんのお二人が月組に残された想いは、次の世代に確実に伝わっていると思います。
この公演の新公主演コンビは、雅耀さん(108期)と乃々れいあさん(109期)です。
月城さんと海乃さんからのアドバイス
この公演では新人公演が東京宝塚劇場のみで行われました。平日の15:30開演ということもあってご覧になった方は通常より少なかったのではないでしょうか。
雅耀さん(108期)、乃々れいあさん(109期)の「新人公演ステージトーク」を視聴しました。
雅さんは研3,乃々さん研2という初々しく美しいお二人。
雅さんから見た乃々さん「天然な美人」
乃々さんから見た雅さん「親戚のお兄さん」
確かに雅さん落ち着いています。
雅さんから乃々さんに語りかけられたとき、乃々さんのリアクションが可愛いんです。
憧れの先輩に会った女子高生みたい。
雅さんの新人公演初主演が、研3というのはかなり早いです。
月組配属では、暁千星さんが研3で新公初主演でした。
暁さん以来は月組ではいらっしゃらないと思います。
雅さんは舞台度胸があり歌唱もしっかりしていました。
お稽古場では、雅さんと乃々さんのセリフの遣り取りを、本当にボールを投げながら練習されたそうです。
雅さんのヘアスタイルは、カツラも作ったけどいろいろ試して地毛にされたとか。
とてもナチュラルでステキでした。
乃々さんは前髪はカツラと地毛を混ぜて付けられていて、海乃さん、梨花ますみさん、白雪さち花さんからご意見をいただいて髪型を作られたそうです。
新人公演の出番前に海乃さんがヘアスプレーをかけて「よしこれで行っておいで!」と言ってくださった。心強いですね。
月城さんからたくさんのアドバイスをいただかれた雅さん。
月城さん「未来を見つめてやっていきなさい。自分の思っていることをセリフにのせないとお客様に伝わらないよ」
舞台はどうしても遠目になるので、言葉や歌はとても大切ですね。
海乃さんから乃々さんへもステキな言葉が
海乃さん「よくやったと思うよ。これからもっとステキな娘役さんに、奥の深いステキな舞台人になるための経験になったんじゃあないかな」
海乃さんからそう言っていただいてうれしいですね。
天海さんに重ねて
月城さんを見ていると、天海祐希さんを思い出します。
素顔の美しさと長身であること、そして清々しい品格。
天海さんは研1で新公初主演(トータルで6回新公主演)、研7でトップスター、研9で退団と疾風怒濤のような宝塚生活。ずっと主演をしている感じです。
作られた男役というより、天海さん自体がカッコイイ光ってる。そして男気というか正義感を感じます。
天海さんのような抜擢をされるタカラジェンヌはもう出ないと思いますが、月城さんは、素顔の美しさに人を思う心があって、どこか天海さんを彷彿とさせます。
月城さんの教えを胸に、雅さんはこれから努力されていくでしょう。
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