昨日(6月14日)、阪急阪神ホールディングスの定時株主総会が梅田芸術劇場で開かれ、宙組トップスター芹香斗亜さんらが舞台を続けることに批判が出ました。
芹香さん続投は、宝塚ファンの中でも疑問に思われる方もいらっしゃると思います。
宝塚ファンではない一般の方なら、なおさらだと思います。
急にパワハラをしたわけではない
神戸新聞NEXT
ある男性株主は「なぜハラスメント行為をした団員が舞台に上がることができるのか」と強い口調で追及。阪急電鉄の大塚順一専務は「行為はハラスメントにあたるが、悪意があったとは言えない。ハラスメントとの気づきを与えられなかった全ての責任は劇団にある」と、これまでの会見と同様の説明を繰り返した。
私は劇団が言うように「全ての責任は劇団にある」と思います。
もっと以前から、音楽学校、劇団と生徒の意識改革を行うべきだった。
初動の事情説明が必要だった
デイトレ男さんのブログで、株主総会の様子がとてもよくわかりました。臨場感ありますね。
ありがとうございます。
ある株主の男性が雑誌に名前が挙がった生徒を梅芸に呼んで来いと言われたそうです。
その方は本気ではないと思いますが、正義感に燃えている感じなのだと思います。
本当にそんなことしたら吊し上げです。
中国の文化大革命では、知識人などを舞台上に立たせて民衆が罵ったということがありました。
「ワイルド・スワン」の著者ユン・チアンさんのお父さんは、手ひどい非難を受けて自殺されました。
週刊文春やそれを後追いしたネット記事などは、芹香さんらのイメージを最悪にしました。
文春に掲載された初期に、劇団の承認を得て芹香さんが事情説明をするべきだったと思います。
最近では、Xで有名な滝沢ガレソさんが、新垣結衣さんの夫星野源さんの不倫について投稿。
所属事務所のアミューズがすぐに抗議、星野さんのラジオ番組に新垣さんが出演して内容を否定されました。
認識や世論が固まってしまわないうちに打ち消したという印象です。
これからも劇団の問題が報道されたとき、どういった対応をとるのかは用意しておくべきだと思いまます。もみ消すというのではなくイメージを損なわないという意味です。
人の憎しみは人に向かう
週刊文春の記事は、今まで知らなかった宝塚の内部の話し合いなど、興味をそそりました。
ただ月組話し合いで、梨花ますみ組長の音声を聞いたとき、文春と解釈が全く違ったので愕然。
梨花さんは間違いをした人が悪い、誰から聞いたとかではなく自己の責任だと言われていました。
おそらく舞台がどんどん進行していく中で、誰が元々悪いのか探すことは無意味だということ。
文春電子版動画で、編集デスクの村井さんと記者の方はそこは理解されておらず、こんなことを言うなんておかしいと言われていました。
悪意はなくても事実がそのまま伝えられていないのでは?と思った瞬間です。
劇団は過重労働とパワハラを認めたのですが、株主総会で過重労働については質問はなかったようです。
人は人に関心があり憎しみの対象を求めていて、相手を叩くとき自分の正当性を感じて喜びが得られる。
SNSの時代になって、ネットリンチがこれからも湧きおこることは防ぐことはできないでしょう。
以前のブログで、芹香さんを見ていると、女子プロレスラーの木村花さんを思い出すと書きました。
木村さんは「テラスハウス」での言動が非難を浴びて自殺されました。
木村さんはおそらく演出上の関係で敵役をされていた。
叩いた方も自身は正論を言っていると疑わなかった。
どんなケースでも、人は耐えられる限度があります。
私はずっと芹香さんを見て来た一ファンとして、彼女のこれからを見守りたいと思います。
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