雪組トップスター彩風咲奈さん退団公演「ベルサイユのばら ーフェルゼン編ー」の配役が出ましたが、どうも1990年初演花組と2013年再演雪組の配役がミックスされ、また新しい役もあるようです。

 

二つのフェルゼン編を見比べしましたので、違いと面白さを語りたいと思います。

 

1990年花組 主演 大浦みずきさん、ひびき美都さん

2013年雪組 主演 壮一帆さん、愛加あゆさん

 

 

 

踊るフェルゼン

 

大浦みずきさんは、男らしいお顔立ちでダンサーの誉れ高い方です。

彩風咲奈さんは長身で足長、彩風さんのダンスはそのしなやかな動きとスタイルの良さの相乗効果があります。

 

2024年「フェルゼン編」配役に、何気にグスタフ3世(夏美よう)が配役に入っていました。

1990年版ではフェルゼン(大浦みずき)がスウェーデン王グスタフ3世に謁見し、マリー・アントワネットの救助を願い出る場面がありました。この場面にダンスシーンがあるのです。

1990年版は「踊るフェルゼン」!

 

彩風さんなら、大浦さんに負けず劣らずカッコイイシーンになること請け合いです!

宝塚歌劇「Pocket」のホーム画面「ベルサイユのばら」の彩風さんはマントを持った軍服です。

1990年版で、スウェーデン宮廷から去る時のフェルゼンがそんな感じでした。

 

2013年「フェルゼン編」ではこのシーンはカットされていて、フェルゼン(壮一帆)が国境警備隊と戦うシーンとなり、マリー・アントワネット(愛加あゆ)への想いが色濃くなっています。

 

また、それ以外の目立つ変更点は、2013年版にはいなかった1990年版ジャンヌが帰ってきたことです。

 

 

 悪女ジャンヌがいいスパイス


1990年版ジャンヌ(梢 真奈美)は貴族の養女で王統派を憎んでいます。

革命後に元貴族夫人を民衆に差し出したりして、かなりの悪女。

「伯爵令嬢」のアンヌのような存在で、ジャンヌは物語の良いスパイスになっています。

 

このジャンヌを音彩唯さんが演じるとは・・・

1990年版 梢さんジャンヌは素晴らしいソロ歌唱で異彩を放っていました。

本公演のお芝居で、音彩さんは初めてのソロ歌唱となるかもしれません。

 

ただ、悪女役があまりにハマってしまうと、ヒロイン路線としてはどうなのかなあと思いますが、可愛い音彩さんですから大丈夫でしょうか。

 

また、1990年版アンドレ(朝香じゅん)がオスカル(役替わり:涼風真世、紫苑ゆう、真矢みき、安寿ミラ)を想い歌う「白ばらのひと」がステキです。

朝香さん歌が上手いですね。

 

望海風斗さんが「Brilliant Dreams +Next」で目を輝かせて「朝香じゅんさん!」と言われていたのを思い出しました。

望海さんのアンドレも歌が上手かったなあ。

 

2013年版アンドレ(役替わり:柚希礼音、龍真咲、未涼亜希)、そして2024年版は縣千さん。

縣さんは若々しく男らしいアンドレになりそうですね。歌唱も頑張って欲しいです。

 

 エトワールができる娘役

 

私が観たNHK収録でのオスカルは花組から特別出演の真矢みきさんでした。

デュエットダンスは大浦さんと真矢さん。

男役同士のデュエットダンスは特別感があってダイナミックです。

 

1990年パレードの開幕を告げるエトワールは純名理沙さん。このとき純名さんは初舞台生でいきなりのエトワール!

純名さんはきっちり高音が出ていて素晴らしいエトワールでした。

 

実力があっても初舞台生にエトワールって、精神的ストレスが大きそう。

今はそんな抜擢はできないでしょう。

 

雪組は、音彩さん(105期)が既にエトワール3回されているので、これからは華純沙那さん(106期)、白綺華さん(107期)、音綺みあ(109期)がエトワールされていくのかなと思います。

音彩さん、白綺さん、音綺さんと、雪組は首席娘役を組配属で取ったのですね。

 

首席の華世京さん(106期)との相性を見ているというのは少し学年が近すぎますね。

娘役を雪組で育てて、将来組替えさせる構想なのかもしれません。

 

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