本日(5月14日)、「宝塚歌劇団の改革に向けた取組の進捗状況について」が発表されました。
劇団の現在進行形の取り組みについて具体的に教えて欲しかったので良かったです。
具体的な内容は、リンクをクリックすると読めるようになっています。
取り組みは進行形
「宝塚歌劇における改革の取組について」
大きくは3つの項目になっています。簡単にまとめてみました。
1. 興行計画の見直し(興行数・公演回数の削減)
年間9興行から8興行へ
1 週間あたりの公演数を10 回から9 回
2. 組織的なマネジメントやサポート
稽古期間を長くする。
新人公演の実施日程を遅くする。
劇団への入退館時間の記録
劇団員の心身の健康管理
常設カウンセリングルームの設置・専門医への相談ルート・診療所医師の勤務時間拡大
現場の問題を把握し、意見を吸い上げる仕組み
劇団専用の外部相談窓口
相談窓口担当の弁護士(おもに女性弁護士)
各種相談窓口(既存相談窓口を含む)
職場環境(心理的安全性※)に関する匿名アンケート
内部監査体制の強化
3. 劇団員および関係者の意識改革・行動変容
慣習・しきたり・指導方法の見直し
匿名で投稿できる意見箱
出演者・スタッフの役割分担の見直し
人材育成の強化
興行計画の見直しは、スタッフや生徒の労働時間を軽減するのに役立つと思います。
ファンは今までの絶えず新しい公演を観れる状態ではありませんが、そこは我慢しないといけないです。
カウンセリングルームなど、必要に応じて活用できる環境が整うのは良いのですが、実際に使いやすいかどうか・・・
活用と音楽学校の改革
劇団内での問題を内部のカウンセリングに話したら、情報が漏れて人間関係が悪くなったということにならないといいのですが。
多くの方が少ない配役を巡って切磋琢磨するのは競争意識も生みますし、通常の会社よりイジメなどは起こりやすいのかなと想像します。激しいダンスなどをすると交感神経が刺激されて気が立つということもあります。
この対策とは別に、演出家や生徒の温かい人柄が本当は重要だと思います。
演出家がきつい言葉を使えば、上級生もそれを真似るということはあるでしょう。
また、この改革は劇団だけでなく音楽学校にも及んでいるのですよね?
雀百まで踊り忘れずではないですが、音楽学校で学んだ上下関係の厳しさは、劇団に入ったからといって簡単に変わるものではない。
音楽学校の改革についても具体的に教えて欲しいです。
112期生の合格倍率が過去最低になったことを考えると、音楽学校の改革を公表することは大事だと思います。全国ツアーの会場で音楽学校のチラシが配られていたので、劇団も真剣に考えてはいるんですよね。
娘役は約5年後、男役は約10年後の人材に関わってきます。
本日、劇団が「宝塚歌劇団の改革に向けた取組み」を公表したことは、どういった意味があるのでしょうか?
舞台人を育てていく
ファンの中には宙組上級生の処分を求められている方がいます。確かに企業などでは管理職が引責辞任することがあります。
芹香斗亜さん、松風輝さんは確かに大人ですし、辞めることも責任の取り方の1つだと思います。
ただ、宝塚歌劇団という鎖国日本にも似た環境で、生徒は厳しい指導が当たり前で過ごしてきました。私は人への処罰を求めないで、環境の変革を行うべきだと思います。
改革に向けた取組が発表されたことで、上級生への批判が和らぐのではないかと期待しています。
宙組公演の再開に向けて、劇団は頑張って取り組みしていますよという意思表示なのでしょう。
プランは良いのですが、実際に活用されて行くのかは気がかりですね。
あるいは、この改革の発表は、そろそろ組替えが発表される前兆でしょうか。
月組宝塚千秋楽が終わって、まだ花組東京千秋楽まで時間があるのは今週か来週前半ですね。
新体制になる組、新しく生まれ変わる劇団と音楽学校に期待します。
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