4月23日、宙組「Le Grand Escalier -ル・グラン・エスカリエ-」の出演者が発表されました。

通常、出演者に専科の方がいらっしゃるかどうかぐらいが注目なのですが、やはり宙組なので全員が出演されることに関心が集まりました。

 

2024年宝塚歌劇110周年。

「110年の節目の年に、積み重ねてきた歴史と、携わってきた先人たちへのオマージュを込めた華麗なる……」とありますから華やかなレビューのようですね。

 

 

宙組は21年ぶり

 

作/演出の齋藤吉正氏と宙組は、本公演お芝居は大空祐飛さん、野々すみ花さん主演2010年「TRAFALGAR(トラファルガー)」以来、レビューは和央ようかさん、花總まりさん主演2003年「満天星大夜總会」以来です。随分、斎藤氏は宙組から離れていらしたのですね。

 

レビューでは宙組に齋藤氏が21年ぶりに登板ということになります。

齋藤氏は芹香斗亜さんの初東上作品2017年花組「MY HERO」を手掛けた縁で、今回、宙組のレビューをされることになったのかなあと想像しています。

「MY HERO」主人公ノアは、芹香さんの面白さとカッコよさが活きていました。

天真みちるさんが悪役スマイル・スマイリー、朝月希和さんクロエはわざわざヒロインではないとナレーションされるし、遊び心が満載。

芹香さんと父でスーツアクターの綺城ひか理さんの親子にホロッと泣かされるステキな作品でした。

 

この困難な時期に、斎藤氏が宙組のレビューを手掛ることは、斎藤氏の芹香さんへの、宝塚への愛を感じます。

 

 打ち込めるのは舞台


宙組の公演再開には、いろいろなご意見があると思います。もっと、内部の改革を進めてから公演再開すべきという考えもあるでしょう。

 

個人的には何かに打ち込んで、その中で出て来た問題を話し合うのがいいように思っています。

生徒が目標となる、打ち込めるものは舞台しかありません。

 

お稽古しながら今までおかしいと思っていたルールを変えていくしかない。

それには上級生に意見が言える立場の齋藤氏に期待したいです。

 

環境を変えると人は劇的に変わります。また環境によって影響を受けやすいとも言えます。

厳しい指導が一歩間違えるとパワハラになるとわかった今、上級生こそ意識を変えていって欲しいと思います。

 

上級生が辞めないことから責任を取っていないというご意見を目にします。

責任を取ることは辞めることだけなのでしょうか?

 

 

宙組が生まれ変わること

 

責任をとる=辞めるというのはわかりやすく、辞めれば批判をかわすこともできます。

何となく解決した感もあります。

 

ただ、宙組が本当に変わったかどうかはわかりません。

いつか元の状態に戻っていても不思議はないと思います。

 

伝説「女護島(にょごがしま)」は女だけの島で、漁師の男たちが漂流して辿り着いて歓待を受けても、いつの間にか女だけになっているという・・・怖い話です。

 

何が問題なのか突き詰めて明らかにしない限り、また人は環境に流されてしまいます。

その問題点が劇団内部の調査でわかったのかは判然としません。

特定の人に批判を向けるのではなく、傷ついた人に心を向けることができなかった背景を明らかにして変えていって欲しいです。

 

宙組が生まれ変わることは、多くの宝塚ファンの願いであると信じています。

 

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