スカイステージ マイスターの教え リターンズ#11 月組『ELPIDIO』「夏美よう/彩みちる」を観ました。
専科の夏美ようさんが、「ELPIDIO」でヒロインを務めた彩みちるさんを迎えてのトーク。アッと言う間の30分。
おしゃれ番長の彩さんらしくレトロなワインカラーのスーツで登場。
ジャガー先生が「彩ちゃ~ん、可愛い~」と叫んだり、後半では泣いたりして忙しい。
彩さんの魅力満載です。
息でも芝居できる
2022年月組 鳳月杏主演「ELPIDIO」作・演出・振付/謝 珠栄
スペインのアルバレス侯爵の替え玉となるロレンシオ(鳳月杏)、徐々に疑う侯爵夫人パトリシア(彩みちる)の遣り取りが面白かった。
夏美さんの問いに答える彩さんがしっかりしていて、いつの間にか大人になったなあと思いました。
鳳月さんとお芝居を作り上げる過程では、鳳月さんと彩さんがお互いに意見を出し合われた。
鳳月さんの優しさと包容力を感じます。相手役さんは幸せですね。
彩さんは侯爵夫人ということでセリフ声を低めにされていたそうです。
とても落ち着いた気品があり、ドレスや髪型もステキで娘役力を感じました。
パトリシアがロレンシオの詩を読んだ後、去っていくところは余韻がありました。
パトリシアが両手に大切そうに詩が掲載された新聞を持って、小さくガッツポーズするシーンは忘れられません。
夏美さんが彩さんの息遣いに注目されていました。
彩さんは声を発するだけでなく息でも芝居をしていて、それが令嬢なのか夫人なのかでも違うのです。
「今夜、ロマンス劇場」の映画会社社長令嬢では明るく可愛らしく、パトリシア侯爵夫人は年を重ね知的な雰囲気を醸し出されていました。
下級生も仲間
彩さん「下級生にどういう風にアドバイスをしてあげたらいいか?と思うことがあって・・・」
夏美さん「私は下級生としゃべるって思ってないの。自分が重ねてきた覚えてきたことを教えてあげるではなくて、伝えたいなあと思って、お互いに大切にする心があれば、仲間は仲間なんだよ」
彩さん「解決!」
夏美さんが彩さんと学年差はすごくあるのに、友だちのように話されるのが、夏美さんの仲間という言葉から理解できました。
宝塚の上級生と下級生の礼儀は大切ですが、同じ仲間という意識で分け隔てなく接することで伝わることがたくさんあるのですね。
お芝居の上手い彩さんですから、下級生に伝わっていくといいなあと思います。
「Eternal Voice」霊媒師エゼキエルで活躍中の彩さん。この役の新人公演はきよら羽龍さんです。
きよらさんにとって、彩さんの役ができることは芝居力を高めるチャンス。
夏美さんと彩さんの出会いは、彩さんが雪組に組配属になってすぐの「一夢庵風流記 前田慶次」。
夏美さんは豊臣秀吉でつけ耳を付けて秀吉を演じられて似合ってましたね。
そこでも研1の彩さんや野々花ひまりさんとワチャワチャされていたそうです。
みちると挑戦できたこと
ある人物からメッセージ
「みちるの持っている華やかさで作品を鮮やかにしてくれて・・・・静かな映画のような大人の作品にみちると挑戦できたこととてもうれしく・・・これからもいろいろなものを見て、感じて、経験して奥深い舞台人になっていこうね。」
鳳月さんからのメッセージに、彩さん大感激!
夏美さんが鳳月さんについて尋ねると
彩さん「温かくどなたにも優しく大きくいてくださる存在で、普段もちなつさんのいいところ挙げたらキリがないぐらい本当ステキな方で」
鳳月さんの謙虚さ懐の深さはどこから来るのでしょうか。
トップスターになられたら、ロングインタビューで語って欲しい!
お衣装部さんが鳳月さん、彩さん、蓮つかささんの衣装とそっくりに、ぬいぐるみのクマの衣装を作ってくさったそうです。可愛いクマの写真もありました。
また、フィナーレのデュエット・ダンス、白地の黒のスパニッシュな衣装。
鳳月さんの胸の立体的な花飾りをとることになって、それを彩さんが髪飾りにさせていただいたそうです。
衣装とベストマッチでした。
「ELPIDIO」デュエット・ダンスを観るときに確認します。
「ELPIDIO」ステキなカンパニーで、心温かくなる作品だったなあと思い出しました。
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