昨日(3月31日ソワレ)月城かなとさん・海乃美月さん退団公演「Eternal Voice Grande TAKARAZUKA 110!」を観劇しました。

まだ初日が明けてすぐなので、お芝居はネタバレしないようにポイントだけを語りたいと思います。

 

マチネは観光バスが何台停まっているのだろう。今まで見た中で一番多かったです。

ロビーに「JA岐阜 貸切公演」とあったので全館貸切だったのですね。岐阜からならバスで来れますね。

 

「Eternal Voice」観劇後に感じたのは、宝塚観劇が初見の方は楽しめたのかな?でした。

 

 

 

面白い正塚作品か

 

「Eternal Voice」は、正塚晴彦氏2016年「「ケイレブ・ハント」以来、久しぶりの大劇場新作です。

月城かなとさん(95期)が初舞台を踏んだのが、2009年宙組 大和悠河さん、陽月華さん退団公演「薔薇に降る雨 Amour それは」。

また、月城さんが雪組から月組へ組替えする雪組最後の作品が「ケイレブ・ハント」。

「薔薇に降る雨」「ケイレブ・ハント」と、月城さんにとって正塚作品は思い出深いですね。

 

110期生お披露目公演、この初舞台生の中に月城さんのような将来のトップスターがいるのでしょう。

 

正塚作品はセリフの遣り取りを楽しむので、一度観るなら、もっとこなれてきてアドリブが出るくらいの頃が見頃だと思います。初日、中日、千秋楽頃と楽しむのもいい。

タカラジェンヌにとっては、お芝居のハードルが高い分、遣り甲斐があるでしょう。

 

観劇する方はどうなのか・・・舞台に二人だけ、テーブルを前にお茶を飲むかどうか迷うシーンっているの?と思ってしまいました。

正塚氏のコーヒーや紅茶のシーンが好きな方もいらっしゃるかもしれません。

TVドラマや映画なら、アップ画面で微妙な表情も見えますが、遠目の舞台ではなかなか惹きこまれにくいです。

 

ただ、ユリウス(月城かなと)とアデーラ(海乃美月)に共通する能力があるという発想は面白いです。

盆とせりが上手く使われて場面展開がされていますが、盛り上がる、感動する場面はあったかどうか?

 

最近再演された正塚氏作品では、個人的には「二人だけの戦場」、「愛するには短すぎる」が好きです。

その次くらいに「Eternal Voice」でしょうか。

 

今回の「Eternal Voice」の配役について思ったことを書いてみます。

 

 

 

月城・海乃大人の愛と配役


ユリウス(月城かなと)とアデーラ(海乃美月)が偶然知り合って恋に落ちるロマンチック。

月城さんと海乃さんの退団公演にふさわしいです。ただ、このお二人は自立した大人という感じがするので、ラブラブ感は薄めでしょうか。

大和さんと陽月さん「薔薇に降る雨」ではキスシーンが多かったですが、今回はそれよりだいぶ少な目です。

 

ヴィクター(鳳月杏)は、超常現象を研究するユリウスの友人です。

ベロアの切替のある襟があるカジュアルな上下がステキです。なぜかスターブーツ。

ヴィクターはいい人なのですが、それだけでいいのか?

何でもできる鳳月さんには役不足な感じがします。

 

ダシエル(風間柚乃)の出番が少ないのが気になりました。

トップスター月城さん5作品の中で、一番配役が軽めになっていると思います。どうしてそうなったのか?

風間さん3番手ステイと思いました。

風間さんは、若さキラキラタイプとは違うので、じっくり人気をアップさせる方がいいと思います。

 

月組は8月~9月「琥珀色の雨に濡れて」出演者が注目です。

専科 水美舞斗さんが来るのか?

一番早い地方会場の抽選が4月末なので、それまでにはわかりますね。

 

もう一人、配役が軽めだったのは、きよら羽龍さん。意味があるのでしょうか?

きよらさんは組替えが予定されていたので、脚本に役をはめ込むことができなかったのかもしれません。

 

礼華はるさん(101期)と彩海せらさん(102期)、お二人とも目立つ役でした。

礼華さんカイは、月城さんユリウスの助手でいつも同行しています。

彩海さんマクシマスは、霊媒師で歌もあり、パレードで初めて一人降りされましたね。

1期差なので、いつかはこのお二人のどちらかが組替えしそうです。

 

メアリー・スチュアート(白河りり)と侍女アンナ(麗泉里)の場面は歌が圧巻です。外部ミュージカルを観ているようでした。

 

そして何といっても、彩みちるさんがすごいです!

 

彩みちる怪演

 

エゼキエル(彩みちる)とマクシマス(彩海せら)は、兄弟の霊媒師。通常、男役と娘役のコンビで登場する場合、男役がメインで娘役が控えめになっています。

ところが、彩さんがメインでセリフが多く、セリフの圧がすごいです。

観ていて、「エリザベート」望海風斗さんのルキーニを思い出しました。

「ウン・グランデ・アモーレ」と言ってもおかしくないぐらい。

彩みちる怪演です。

 

「ケイレブ・ハント」で、彩さんは空港職員でした。それまでの飛ぶ鳥を落とす勢いはなく、ラストに一言セリフがあるだけ。でもその美しい声で、彩みちるの存在感を示しました。

 

「Eternal Voice」お芝居の正塚氏だから、彩さんにこれほど目立つ場面を作られたのでしょうか?

彩・彩海の霊媒師兄弟が出てくる場面は、これからアドリブができそうです。

 

2階席に、いろいろな人種の方がいる留学生?グループがいらしたのですが、「Eternal Voice」楽しめたでしょうか?と思いました。

 

「Grande TAKARAZUKA 110!」と2本立てで良かったです。

このレビューは「王道宝塚、ああ、宝塚を観た!」という感じがしました。

次回、感想を書きたいと思います。

 

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