「日経エンターテイメント」4月号で、堂本光一さんが「つくづくエンタメと働き方改革って相性が悪いんですよ」と「ジョジョの奇妙な冒険」の初日遅れについて語られました。

 

堂本さんには演者としての視点があり、初めて知ることもありました。

宝塚歌劇宙組公演について考えてみます。

 

 

 

日本のお客さんは世界一厳しい

 

堂本光一さんと言えば、超人気アイドルデュオ「KinKi Kids」を堂本剛さんと組まれてきました。

2000年から帝国劇場で始まった「SHCOK」シリーズは、毎年公演が続き大好評。

このシリーズも、2024年に幕を閉じることが決定しました。一度観てみたい!

 

 

堂本さんは「チャーリーとチョコレート工場」が、2月に千秋楽を迎えたばかりです。

堂本さんは、見た目がずっと変わらないのがすごいですね。かなりストイックに鍛錬されているのではないでしょうか。

 

「日経エンターテイメント」の記事の中で、堂本さんが初日が遅れた「ジョジョの奇妙な冒険」について語られました。

 

『騒動を知って最初に思ったのは、正直、「日本のお客さんは世界一厳しいな」ということ。』

 

海外では初日が遅れたり、急に演者が変更されたりすることはよくあることだそうです。

ここまでお客様にお叱りを受けるのは、日本が電車が1分もたがわず動く国だからではと言われています。

 

また、初日が遅れたことには、最近の「働き方改革」が関係すると・・・

 

 

 

1公演で約4000万円


「働き方改革」という考えがエンタメ界に導入されて、「何時にはお稽古を止めて帰る。帰り支度も1時間以内」と決まっているそうです。

 

出演者としては、今日はもう少し稽古をしたいと思うときがある。

 

「チャーリーとチョコレート工場」でも、千秋楽後の舞台装置のばらしをする現場スタッフに余裕をもってもらうため、1公演分減らしているそうです。

公演が行われた大阪のフェスティバルホールで言うと1公演分約4000万円の収益減となった。大きいですね。

 

劇場の収益、そしてより良い舞台を作りたい出演者とスタッフの思いと「働き方改革」。

劇場の収益が減れば、出演者やスタッフへの報酬も減るでしょう。

 

「ジョジョの奇妙な冒険」について、堂本さんは現場の気持ちとしてはもっと良い舞台をと思って準備していたが、稽古時間や制作時間の取り決めがあり、初日が延びたのではと言われています。

 

宝塚歌劇で考えてみると、今年から初日が遅れたり、1月~7月の公演を減らしています。

チケットを持っていたのに、急に公演が無くなって悲しい思いをされた方がたくさんいらっしゃったと思います。

 

かなり遅れると思っておけば

 

現在、5月~8月宙組公演の初日が変更されることが発表されています。

新しい演目を準備する期間が必要・・・そして「働き方改革」も守らなくてはいけない。


新作を作るエネルギーは大変だそうです。

堂本さんは、「ショック」初演のときは劇場に泊まり込みして作ったが、今はもうそんなことはできないと言われています。


再演でも舞台装置は新たに作らなくていけないでしょう。

 

宝塚大劇場公演は、初日が相当遅れて公演数もかなり減ると考えておいていいのではないでしょうか。

そう思っていて、案外初日が早かったら、それはそれで良かったねとなります。まだ、チケットを売っていなかったのがせめてもの救いです。

 

初日はきっちり幕が開くと考えるより、開かないときもあると構えるのも感情コントロールになるのかもしれません。

特に、宝塚ファンは何回も観る方も多いので気持ちの余裕は持てそうです。

 

1回だけのチケットが消えると悲しいですが、今は配信もあります。

まずは、宙組生が舞台に立てる喜びを感じ、安全に幕が開くことを願います。

 

 ランキングに参加しています。

バナーを押していただけたらうれしいです。ハートのバルーン

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村