昨日(3月11日)、「Eternal Voice」新人公演配役と人物相関図が出ました。

新人公演主演コンビは、雅耀(108期)と乃々れいあ(109期)、東京での上演時研3と研2という超フレッシュな組合せですね。

 

この早期抜擢は、お二人が期待の星であることと、もう1つ別の要素が関係しているのではと思いました。

雅耀さんについて考えてみます。

 

 

年8作の影響は

 

2024年から、宝塚大劇場は年8作、東京宝塚劇場は7.5作になりました。

年9作だった2023年までに比べて、研7までしか出演できない新人公演は、作品数が減ってしまいます。

 

研1~研7まで出演できる1組当たりの作品数

年9作  約11作品

年8作  約9作品

 

今までより、作品数が減ることにより、、新人公演のチャンスも減ってしまいます。

特に男役の場合、新公主演を連続でできる実力があればいいですが、新公初主演を経て反省点を克服したり、男役芸を磨くことを考えると、少し時間をおいて2回目を経験した方がいいと思います。

 

そのために、ある程度実力がある生徒に関しては少し早めに新公初主演をさせることにしたのではと想像します。

雅さんのように研3から初主演すると、研7までの作品数は残り6作品で、作品によっては脇役をしながら3回以上主演することが可能です。

 

もう1つの対策は新公学年研7までを、研8までにするということもできそうですが、これは雇用契約とも関係するので問題があるのかもしれません。

 

雅さんのような早期抜擢にはどんな効果があるのでしょうか?

 

 

 

組内の意識が変わる


月組出身で研3新公初主演というと、1990年入団以降の方から調べても3人だけでした。

 

大和悠河 新公主演6回

1997年「EL DORADO」初主演

 

珠城りょう 新公主演5回

2010年「スカーレット・ピンパーネル」初主演

 

暁千星 新公主演4回

2014年「明日への指針」初主演

 

これはすごい!錚々たるメンバーですね。

研3で新公主演することによって、雅さんに対して、期待をかけて大切に育てていこうと組内の意識が変わると思います。

また、ライバルとなる生徒の奮起を促す効果もあるでしょう。

一輝翔琉さんは、ビジュアルはもう出来上がっている感があります。今回、主演とならなかったのは、おそらく歌唱面でもう少し努力が必要なのでしょう。

 

雅さんはビジュアルが可愛い感じなので、月組出身の明日海りおさんを思い出します。

若手の頃から、人気沸騰のフェアリー系男役さん。

 

現在、他組で早期抜擢されている男役さんはいるのでしょうか?

 

 

他組と比べてもすごい

 

現在、新公学年にいる方で、新公初主演が研3だったのはお一人だけでした。

 

雪組 華世京 初主演研3 新公主演2回(2024年度 研5)

 

華世さんの残りの新人公演は2作品ですが、おそらく彩風咲奈さん退団公演「ベルサイユのばら」で、華世さんは新公主演されると思います。計3回、ないしはその次の新トップスターお披露目公演も主演して計4回でしょうか。

華世さんは、106期首席で初詣ポスター、可愛いお顔に長身、歌にダンスにお芝居にと、5拍子揃った男役さんです。

「ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル」新公主演では、ロングトーンの歌に苦戦されている様子もありましたが、次回主演では課題克服していらっしゃるでしょう。

 

現在、新人公演は東京宝塚劇場での1回だけです。

新人公演は貴重な経験なので、宝塚と東京の両方でできるといいですね。反省点を次に活かす意味でも、公演と公演の間に時間が必要です。宝塚での悔しい思いをバネにお稽古して、達成できたとき喜びがあると思います。お休みを増やすことで、対応できないものでしょうか。

 

 

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