昨日(3月10日)、星組5〜6月 礼真琴主演「BIG FISH」の出演者が発表されました。

「BIG FISH」は、ティム・バートン監督の映画からブロードウェイ・ミュージカルが作られ、日本では初演2017年、再演が2019年に上演されました。

とても夢のある心温まる作品のようです。

 

礼さんにとって、「ロックオペ・モーツァルト」「ロミオとジュリエット」「赤と黒」「1789」に続いて、「BIG FISH」は海外ミュージカル5作目となります。

 

 

 

 

ゴールは見えているが

 

東急シアターオーブでの上演というと、最近では2023年月組「DEATH TAKES A HOLIDAY」、2019年雪組「20世紀号に乗って」がありましたね。

 

月城かなとさん・海乃美月さん主演「DEATH TAKES A HOLIDAY」は、オフ・ブロードウェイ・ミュージカルで、円盤化されました。スカイステージでの放送もありますよね。

 

望海風斗さん・真彩希帆さん主演「20世紀号に乗って」は、ブロードウェイ・ミュージカルだったため、円盤化もスカイステージでの放送もなかったです。記憶の中にだけ残っています。

 

礼真琴さん主演「BIG FISH」もブロードウェイ・ミュージカルなので、映像化は難しいのかもしれませんね。

ライブ配信はあるといいですね。

 

望海さん、月城さん共に、本公演3作目の後に、この海外ミュージカルをされています。

望海さん6作、月城さん5作の任期の残り3~2作前です。

 

礼さんの場合、「RRR VIOLETOPIA」が7作品目。2025年9作目まで任期があるのは確定です。

充実期、ゴールはもう見えているがまだ少しある。

 

「BIG FISH」、どうしてこの演目が選ばれたのでしょうか?

 

 

 

父と息子の物語


「BIG FISH」はダニエル・ウォレスのベストセラー小説が原作。

映画の副題は「父と息子のものがたり」。

 

礼さんは童顔なので、息子役かと思っていましたが、東宝ミュージカル「ビッグ・フィッシュ」YouTubeを観たら、お父さんが主役ですね。昨日のブログを一部訂正しました。

 

 

東宝版と宝塚(予想)キャスト

 

役名 東宝 宝塚
エドワード(父) 川平慈英 礼真琴
ウィル(息子) 浦井健治 極美慎
サンドラ
(エドワードの妻)
霧矢大夢 小桜ほのか
ジョセフィーン
(ウィルの妻)
夢咲ねね 詩ちづる

 

元月組トップスター霧矢大夢さんと、元星組トップ娘役 夢咲ねねさんが、父と息子の妻役で出演されていました。

霧矢さん主演東上公演「大阪侍」で、夢咲さんはヒロインでしたね。これは夢の再会。

 

この作品が選ばれたのは、W主演・Wヒロインに近い作品で、次世代の極美さん、詩さんの実力と人気の底上げを期待してのことだと思います。

礼さんと同じ劇場で、少人数で出演することに意義があるのだと思います。

 

礼さんは、エドワード青年と老年を演じられるのでしょうね。

礼さんは、今まで若い役が多かったので、老年期の男性を演じるのは挑戦でもありますね。

 

礼さんは、「RRR」で自分に自信のないビームを演じていて演技力の幅があることを示されています。

きっと青年から老年まで素晴らしい演技を見せてくださると思います。

 

世代交代する宝塚

 

宝塚は世代交代があって、いつも若く美しいタカラジェンヌがいる。終生舞台に立ち続ける歌舞伎とは、正反対ですね。どちらも良いところがあります。

 

世代交代する宝塚では、いかに上手くバトンを渡していくかが問題です。

「RRR」では、暁さんにカッコよく頭が切れる警察官ラーマを、礼さんは素朴なビームを演じられました。

暁さんに大劇場での真ん中芝居を、礼さんが見守りながら演じてもらう。

暁さんの人気を上げると共に、暁さんがトップスターになったときのシュミレーションでもあるのでしょう。

 

礼さんには、培ってきた歌唱、芝居、ダンスを極美さんに伝えるという使命があると思います。

礼さんご自身も、今まで星組トップスター 柚希礼音さん、北翔海莉さん、紅ゆずるさんから、学ばれてきたと思います。

 

終わりがあるから美しい・・・

父が息子に語った物語、宝塚とも重なるような気がしました。

 

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