明日(1月31日)は、月城かなと Grand consert 「G.O.A.T.」~Greatest Of All Time~千秋楽ですね。

 

プログラムに、月城さんが下級生にも活躍できる場面をと希望されたとありました。

組全体を優しく見守るお父さんのような存在。このお父さん、超美男子なんですけど・・・

 

月城さんは次回本公演「Eternal Voice 消え残る想い Grande TAKARAZUKA 110!」で退団をされます。

今日は「G.O.A.T.」を振り返りながら、月城さんの軌跡を辿りたいと思います。

 

 

月組は1つになった


1月27日15:30~ライブ配信を観られた方も多いのではと思います。私は梅芸で2回目として観ました。

この回は月城さんがDVD収録されていますと言われていましたね。

 

月城さんのヒストリーを辿るプロローグで、月城さんが博多座プレお披露目「Dream Chaser」を歌いながら階段を降りるところ、月城さんの歌い始めが出遅れた?と思うのですが・・・月城さんが感極まってと思いました。

 

その前日に観たときは、私はこの「Dream Chaser」で涙がこぼれました。

「Dream Chaser」、リズム感があってとても明るい曲なのですが、楽しい思い出につながっている分、懐かしくホロッとするように感じました。

この場面はDVDでは差し替えになるかもしれませんね。

 

月城さんのプレお披露目博多座「川霧の橋」前のスカイステージの番組に、初演の剣幸さんとこだま愛さんが来てくださり、月城さんと海乃さんが真剣にお芝居について、お話を聞かれているのが印象的でした。

 

 

このとき、月城さんは「月組が1つになるよう・・・」と言われていたと思います。

 

この「G.O.A.T.」では、組子一人一人が生き生きとしていて、「月組は1つになった」と思いました。

月城さんは舞台上だけでなく、組内でも大きな仕事をされていたのだと感じました。

 

 

原点は松吉

 

2015年雪組「銀二貫」は、月城さんのバウ初主演作品です。

父を失い武士から丁稚になる松吉(月城かなと)。真冬の寒天場で働き、寒天問屋を盛り立てていく。

松吉は裏表なく働き、真帆(有沙瞳)が大阪の大火で顔に火傷をしても愛し続ける一途さ。

 

 

梅の花が咲き、二人が幸せになるラスト。2月に梅が咲くと思い出します。

 

番頭 善次郎(英真なおき)と店の主 和助(華形ひかる)が脇を締め、グッとお芝居に厚みが増しました。

月城さんには、周りが支えたいと思うスターオーラがあると思いました。

 

月城さんのスターとしての原点は「松吉」だと思います。

 

「銀二貫」以外にも印象残っている作品があります。

 

「星逢一夜」新人公演

月城さんと彩みちるさんが新公コンビ。今、月組でご一緒のお二人、縁を感じます。

 

「るろうに剣心」

四乃森蒼紫は、長身の月城さんの二刀流がカッコ良すぎました。

 

「ローマの休日」

版権の関係からスカイステージでの放送はありませんでした。残念!

おどけた床屋のマリオ(月城さん)はおヒゲが似合っていました。

 

2017年月城さんは雪組から月組に異動されました。

 

「エリザベート」

ルキーニ!月城さんらしく品よく美しいイタリア男。このとき幸運にもSS席3列で観たのですが、月城さんと目が合って、白目と黒目がはっきりして大きな目が忘れられなくなりました。

 

「アンナ・カレーニナ」

アンナの夫カレーニン(月城さん)が魅力的過ぎて、夫を裏切るアンナの気持ちがわからない人続出。

 

「桜嵐記」

楠木三兄弟の三男で一人生き残る。若き日の屈託のないところで笑わせる役どころ。

珠城りょうさん退団公演で、月城さんが次の時代を担うことが物語と重なりました。

 

美形の男役で、芝居力・歌唱力の高い月城さん。

ショーではあまり踊らないと言われていましたが、「G. O. A. T.」ではここ最近では一番踊られています。

 

 

やっぱりラッチマン~

 

月城さん2番手時代「ダル・レークの恋」、インドの避暑地ダル湖でのひと夏の恋。白い軍服とターバンのラッチマン(月城かなと)の登場シーン。周りの淑女たちから「ラッチマン~」と叫びが湧きあがるのが、納得の美しさです。

 

 

ラッチマンの素性が怪しいと知ったカマラ(海乃美月)が「私はあなたではなく、あなたの軍服を愛したのです。」と言う通り、素晴らしい美しさでした。

 

ラッチマンがカマラを取引で得る・・・

ラッチマン「来るんですか来ないんですか」は、カマラの心情を見透かしています。

菊田一夫氏のセリフとストーリーの妙を感じると共に、クラシックな演目にピッタリはまる月城さんの演技力の高さを感じた作品です。

 

以前、「月城かなと」という芸名について、月城さんは「過去の生徒の芸名に使われる漢字を調べて、特にこだわりがあったわけではない」というようなことを話されていました。

 

あるとき、辞書で「つきしろ」をひいてみたら、「月代・月白(つきしろ)」という言葉にあたりました。

「つきしろ」とは、月が上がるとき空を明るく照らし、しらんで見えるさまを言うそうです。

 

月組のみんなを明るく照らす月城さん。

退団公演「Eternal Voice 消え残る想い Grande TAKARAZUKA 110!」では、月組の力が集結して大きなエネルギーになりそうです。楽しみにしています!

 

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