1月24日、週刊文春電子版「角会長雲隠れ、演出助手降板…宝塚のパワハラは終わらない」が出ました。
角会長が新年の会合に出席していないことを「雲隠れ」とありますが、自粛されているのでは?と思いました。
ショックだったのは、「VIORETOPIA」作・演出 指田珠子氏の厳しい言葉によって演出助手が心に傷を受けていたということです。
言葉の暴力では
指田氏は演出助手に対して
「2019年に演出家デビュー。若手ホープとの呼び声が高い一方、今最もスタッフに恐れられている。後輩を『おまえ』呼ばわりし稽古場で『謝れー!』と激昂する」(生徒)
Aさんが亡くなって宝塚歌劇団のパワハラについて、世間から厳しい目が向けられている昨年10月のことだそうです。
指田氏「おまえの都合なんてどうでもいいよ!」
女性で「おまえ」って言う人を知りません。
生徒の見ている前で罵倒されたら、プライドが傷つくでしょう。
指田氏も、そういった厳しい言葉を受けてきたのかもしれませんが、連鎖をどこかで断ち切って欲しいです。
深夜労働と連日の指田氏からの理不尽な説教で、演出助手の方は相当メンタルが落ちた状態に・・・
「稽古まで無事に生きられるかな」自殺だけは踏みとどまって!
劇団は「演出助手が指田先生の指導によって心に深く傷を負ったことを重く見ていた」
この演出助手は、「VIORETOPIA」稽古前に降板されました。
劇団が「降板」という手を打っていたことは良かったです。
指田氏が初めての大劇場デビュのショーを成功させるため一生懸命になるあまり、ご本人も追い詰められていたのかもしれません。
指田氏なら、社会がパワハラに対して以前より敏感になっていることはご存知でしょう。
もう少し部下を尊重して丁寧な言葉を遣っていただきたいです。
また、劇団から指田氏に指導がされていることを願います。
指田氏のダークな世界
独特なダークな世界観がある指田氏の作品。
瀬央ゆりあ主演「龍の宮物語」
永久輝せあ主演「冬霞の巴里」
朝美絢主演「海辺のストルーエンセ」
個人的には、ミステリー好きなので不穏なヒリヒリする空気感も嫌いではありません。ただ、ミュージカルを観た後の大きな感動につながっているかどうか。
そして「VIORETOPIA」では、廃墟の劇場を彷徨う青年(礼真琴)の目の前に過去の幻が現れます。
美女や可愛い女優、劇中劇、ロックコンサート・・・
「歌劇1月号」座談会で、指田氏は礼さんたちに「正解があるわけでなく、感じたことでいい・・・」という内容を話されています。
今思うと指田氏の言葉から強い感じを受けました。
ショーはどんどん進んでいくので、正解がわかりやすい方が疲れないと思います。わからないうちに次に行ってしまったと感じました。意味のわからない抽象画をたくさん見て疲れた感じに似ています。
こだわりのあるショーだったので、指田氏の求めるところを演出助手も理解するのがなかなか難しいのかなと思います。部下への優しさや心遣いは、必ず指田氏に返ってきて、仕事にプラスになると思います。
指田氏の今後の作品も観てみたいですが、パワハラだけは勘弁してください。
小池氏の台本遅れ
小池修一郎氏の脚本が遅いのはよく知られています。確か「アルカンシェル」集合日(2023年12月25日)に配役が出ませんでしたね。
柚香光・星風まどか退団公演「アルカンシェル」は、稽古初日のクリスマスまでには台本が完成する予定が、台本が年越して約3週間遅れたそうです。そんなに遅れて初日付近大丈夫でしょうか?
2023年は、小池氏の新作「LUPIN」を上演され、その前には真風涼帆・潤花退団公演「カジノロワイヤル」も手掛けられています。
柚香さんと星風さんの退団公演も小池氏がされるのは、やはり難しかったのでは?と思ってしまいます。
慢性的な演出家不足でしょうか。
台本が遅れることで、音楽家と振付家は徹夜で作曲し振付を考えないといけないと劇団関係者が言われています。
しわ寄せを受ける方は大変です。
2024年は、小池氏の「ロミオとジュリエット」「モーツァルト!」再演も発表されていますね。
スキャンダルがあっても、小池氏は不死身の「眠らない男」のようです。
そろそろ、他の演出家に退団公演をしていただく方が良いように思うのですが。
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