星組「VIORETOPIA」は、指田珠子氏の初大劇場作品です。

指田氏は、瀬央ゆりあ主演「龍の宮物語」、永久輝せあ主演「冬霞の巴里」で、独特な世界観を示されてきました。


今回の「VIORETOPIA」も不思議な魅力と謎に満ちた作品です。

 


 

 

ヘビ先輩に学ぶ


礼真琴さん演じる青年が、今は廃墟となった「劇場」を訪れます。


そこには、追憶の美女S (舞空瞳)がいて……舞空さんのグリーンのお衣装が、植物をイメージさせて斬新です。


舞空さんは、指田氏「スーパーレビューの美女」だそうです。お衣装が似合って美しい!

フィナーレのおろしたロングヘアも可愛かったです。


稽古場情報で、礼さんがヘビを演じると言われていましたね。


礼さん「ヘビ先輩には関節がない」笑いました。

ネズミ先輩という芸人さんがいました。


歌劇で

礼さん「ヘビ先輩の映像を見ていまして、弟子入りして学びたいと思います。」ユーモアの中に超真面目さがあります。


礼さんがタイトなダークな衣装で登場。その動きのしなやかさに、これがヘビだ!とすぐわかります。

「ル・ポアゾン」禁断の果実リンゴで踊るヘビの場面を思い出しました。


この場面はサーカス小屋なんですね。劇場にはサーカス小屋の時代もあったということでしょうか。


全体を通してノスタルジックな雰囲気。どんな設定なのかは、初見ではわかりにくかったですが。


「歌劇1月号」座談会を読んでつかめてきました。



 

詩さん座談会デビュー


「歌劇1月号」座談会に、詩ちづるさんが初めて登場しました。


「第2場バックステージは廃墟」で、舞台の花嫁 (詩ちづる)を、花婿 (天華えま)と元カレ(天飛華音)が奪い合う。

裏方の青年S (暁千星)が、いつのまにか花嫁の恋人になって……


詩さんは、1場面のヒロイン役をしていて、しっかり次期トップ娘役の準備をしているという印象を受けました。


指田氏「二人とも(天華さんと天飛さん)、オフでもなんとなく詩さんを狙いにいっているという設定です。詩さんは、なんなんでしょうね。(笑)」


礼さん「魔性の女だ!(笑)」


詩さん中に、魔性の女がもう芽生えているとしたら、これから楽しみです。


詩さん「タイトルを伺った時は宝塚らしい作品なのかなと思っていたのですが、ポスターの字体を見たら違う!と(笑)」


礼さん「そう、一文字一文字違う……!?」(笑)


詩さんの言葉を礼さんが受けて話されるところもあり、「赤と黒」の共演を通じて、お二人の距離感が縮まっているのかなと感じました。

 

 

天華さんの想い

 

この公演で退団される天華さんは、「As time goes by (時の過ぎ行くままに)」を歌って銀橋を渡られます。映画「カサブランカ」で使われて有名になった曲ですね。


2階席を仰ぎ見る天華さんの心にあるものは何なのかと思いました。

毎公演、ファンへの想いを届けてくださるのがうれしいですね。 


歌劇で

天華さん「最後にこのような場面を頂けて本当に自分幸せで、光栄です。ここまで描いてきた劇場をしっかり受け取りながら、去っていくけれど思いは残していくとお伝えできればと思います。退団する三人とご一緒できるのめ嬉しいです。」



「VIORETOPIA」長い時間の中で、すみれの花園で見た夢が映し出されているようでした。

謎を解く楽しさもありそうです。


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