星組「RRR VIORETOPIA」初日から2回目の公演を観ました。宙組、雪組と公演中止で、久しぶりの宝塚大劇場です。

劇場正面入口に門松は出ておらずお正月の雰囲気はないですが、110周年ビジュアルは特別感がありました。

 


 

 

ナートゥダンス圧巻


礼真琴さんの開演アナウンス、低くええ声です。「待ってたよ〜」という気持ちになりました。

開演前の映像は川を動物が横切ります。映ってないですが……




全世界でヒットした映画「RRR」は3時間にも及ぶ長編、どこを切り取ったのかと思っていましたが、上手くまとめたというより、宝塚の舞台として生まれ変わったと感じました。


ビーム(礼真琴)は、村の生活しか知らないけど、心が優しい青年、ラーマ(暁千星)は長い時間をかけて村を守ろうとしている警察官。

暁さんが礼さんより、兄貴設定なのですね。新鮮で、暁さんに頼もしさを感じました。


あの膝関節がどうかなりそうな「ナートゥ」ダンス。スカイステージ稽古場映像の何倍も迫力がありました。

礼さん、暁さんを中心に、ジェニー(舞空瞳)とジェイク(極美慎)、そしてパーティに参加している英国人たち。宝塚歌劇ならではの大人数で踊るナートゥは圧巻。美しいドレスも相まって見応え十分です。

映画に引けを取らない満足感がありました。


極美さんジェイクがカッコイイんです。足が長い!

スーツも決まって、ジェイクとジェニーが麗しい。


 

礼さんの歌の力


あれっ映画の曲を使ってます。それがいいんです。

まだ、公演が始まったばかりなので、はっきり言えないのですが、ビーム(礼)が歌う「コムラム・ビームよ」。インド人の心に響く歌、徐々に民衆の心を動かし、ラーマ(暁)の決意を変えさせます。

歌の力を感じ涙が溢れました。


この作品を、礼さんにという意味がわかりました。

礼さんの若々しく低く響く声が、何にも負けないビームの強い意志を表していて心を打ちます。

 

 

 

魅せて泣かせて客席降り

 

「RRR」の水を薄い布のゆらめきで、冒頭には水乃ゆりさんが希沙薫さんの膝の上に乗り美しくのけぞる……どうも「R」を表しているようでした。


炎は扇子に赤いLEDを付けたり工夫があります。

映画より優雅な表現になっていて、演出の谷貴矢氏の力量を感じました。


ラストは映画のエンディングの楽しさを感じる。

1階と2階共に客席降りがあります。今回、2階S席だったのですが、お芝居で2階席まで客席降りがあるのは記憶がありません。


2階席の横通路に、センターブロックは小桜ほのかさんを中心に、下手側に天希ほまれさん、上手側に碧海さりおさんでした。

2階横通路はS席とA席の境なので、A席はお得感ありますね。


ナートゥダンスで魅せて、ビームとラーマの友情にジンときて、民族の誇りに泣ける。

最後は客席降りで楽しませるとは、また観たくなりました。

 

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