2023年、最も印象に残った活躍した男役・娘役を研7までと研8以降で考えてみたいと思います。

頂点を極めたトップスター、次期が約束された2番手は除いています。

 

若手賞

研7までは煌めきを秘めた

男役 アメジスト賞   なぜアメジスト?すみれ色だから・・・

娘役 パール賞

 

中堅賞

研8以降でキラキラ度が増した

男役 ダイヤモンド賞

娘役 ルビー賞

 

エターナル賞

退団を発表された方に永遠に輝く

男役 ゴールド賞

娘役 プラチナ賞

 

 

 

秘めた煌めき若手賞

 

皆さま、2023年一番印象に残った若手男役さんはどなたでしょうか?

好みもありますよね。違っているかもしれませんがご容赦ください。

 

アメジスト賞

月組 瑠皇 りあ(103期)

 

「応天の門」本公演では、瑠皇さんは菅原道真(月城かなと)の兄 吉祥丸を演じました。少年の時に狂犬に噛まれて亡くなるという悲劇。道真の心に深く刻まれた藤原家への遺恨。

新人公演では、藤原基経(本役 風間柚乃)を演じて、美しさの中に悪の迫力がありました。

 

「フリューゲル」本公演では、アフガニスタンの戦士アラン、ここでも冒頭で死んでしまいます。無意識的に可哀そうという気持ちになりやすいです。

新人公演は、悲願の研7最後の主演を果たしました。配役が発表されたときは、「おめでとう!」という反響が大きかったです。

美しさと迫力、そして歌唱力もあり、これからの活躍が益々楽しみです。

 

パール賞

音彩 唯(105期)

2022年までに新人公演ヒロイン2回の経験があり、2023年「海辺のストルーエンセ」で東上ヒロイン、可憐でドレスが似合う。バービー人形というより、もっとクラシックなフランス人形のような美しさ。

歌唱もダンスもできて、スーパー娘役になりつつあります。

 

音彩さんなら「エリザベート」ができると思います。つまりトートをするであろう方の相手役になる。

現在、各組2番手までの中で、トートを新人公演で演じたことがあるのは、柚香光さん、暁千星さん、瑠風輝さんです。

柚香さんは2024年退団される予定ですね。

暁さん、瑠風さんトートに対して、音彩さんシシーなら、身長も釣り合っているように思います。

可憐なパールに例えましたが、すでに髪飾りのシシースターが似合いそう。

 

 

 

輝きを増して中堅賞


新人公演を卒業して、男役は本公演と別箱で輝きを増していきたいところです。

宝石は自身に光があるのではなく、周囲の光を反射させて輝いている。

男役もライトを浴びて反射させる力や個性が必要です。

キラキラ感は光には種類があるけれども、人気スターになるためには必要な要素なのではないでしょうか。

 

ダイヤモンド賞

極美慎(100期)

「1789」ロベスピエール(極美慎)では、革命家たちを従えてボディパーカッション。将来センターにいる極美さんが想像できました。笑顔が屈託がなくキラキラ輝いています。

 

「ME AND MY GIRL」では、出世役ジャッキー、ちょっとビルより背が高かったけど、明るくわがままなジャッキーが似合っていました。

これから、極美さんはさらに輝きを増していかれるでしょう。

 

ルビー賞

小桜ほのか(99期)

「ME AND MY GIRL」マリア侯爵夫人の「貴族には義務がある」。ご先祖さま登場で、マリアは剣を掲げて堂々の歌いっぷり!圧巻でした。

小桜さん、こんなに歌えたのですね。

 

星組は、小桜さんを娘役2番手と考えていると思いますが、どこかの組でトップ娘役になって欲しいなあと思います。

歌える男役となら「だいきほ再来」になりますし、ちょっと歌が・・・という男役となら、男役の歌唱をカバーして惹き立てると思います。

 

 

ずっと変わらぬ輝きエターナル賞

 

ゴールド賞(男役)

和希そら(96期)
3番手の退団発表というのは、こんなに突然来るのかとショックと寂しさとやりきれない思いが募りました。
 
宙組
「エリザベート」 新人公演ルキーニ
「WEST SIDE STORY」 存在感を見せたアニータ
「アナスタシア」 歌って踊ってのリリー
「ハッスルメイツ」
「夢千鳥」 静かな白澤優二郎と激しい竹久夢二
 
雪組
「心中恋の大和路」 愛に生きた亀屋忠兵衛
「蒼穹の昴」 気高く愛国心の順桂
「双曲線上のカルテ」 クールなフェルナンド・ロッシ
 
どのお役も本当に素晴らしく心に残っています。特に「アナスタシア」リリーは圧巻。
また、「蒼穹の昴」順桂が満州族の故郷を思って歌う、清々しさが忘れられません。
 
プラチナ賞(娘役)
有沙瞳(98期)
2023年「1789」マリー・アントワネットで退団された有沙瞳さん。雪組時代は控えめな雰囲気でしたが、星組で大きな役を演じて大輪の花を咲かせられました。
 
雪組
「銀二貫」 可愛い真帆と健気なおてつ
「ドン・ジュアン」 一途で情念を燃やすエルビラ
 
星組
「眩耀の谷」 素晴らしい滑舌の語り部
「龍の宮物語」 妖しくも美しい玉姫
「王家に捧ぐ歌」 堂々と気品あるアムネリス
「赤と黒」 艶やかなレナール夫人
「1789」 可愛くも悲しいマリー・アントワネット
 
どのお役も宝塚の娘役らしく上品でかつ魅力的。
娘、女、妻、母とあらゆる役をされ、ときに情熱的、ときに悲しみ、そして威厳がありました。
 
2023年、こんなに波乱の年になるとは思っていなかったですね。
ここで挙げた方以外にも、宝塚の輝きを体現する方々がたくさんいらっしゃいました。
来年は穏やかな年になることを願います。
 
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