昨日(11月2日)、2024年雪組4〜5月
彩風咲奈さんのドラマチック・リサイタル「ALL BY MYSELF」が発表されましたね。
明日は、彩風さんのお相手だった元雪組トップ娘役 朝月希和さんの退団後初ヒロイン「シェルブールの雨傘」初日です。
朝月さんがヒロインをされると聞いたとき、あの有名ミュージカルにすごいと思いました。
退団してさらに綺麗になられた朝月さんがインタビューで、宝塚時代の3度の組替え、彩風さんのことを振り返られています。
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/f5e0ec5dc7b6ae9c2a38d0b5fac99b8566374a88
3度の組替え
朝月さん「今思うと、あの組替え(花→雪→花→雪)がなければ今の自分はいないと思います……
組替えの度に思ったのは、今自分に必要なことはこの組にあって、これが与えられているということ。今自分にはこれが不足だからこれを頑張れ、ということだと受け入れて、目の前にあるやるべきことに取り組んでいたという感じですね。」
慣れた組から離れるというのは寂しい。それも3度も組替えなんて。
朝月さんの3度の組替え、1度目花組から雪組は娘役2番手として、2度目雪組から花組は永久輝せあさんと共に、3度目花組から雪組は彩風さんのお相手役にと、劇団は本当に勝手だなと思っていました。
3度目の組替えは、イレギュラー人事もあったと思いますが、朝月さんの心の持ちようと真面目さで乗り越え、彩風さん2番手時代とトップスター時代を支えたと思います。
宝塚歌劇の美しさ
雪組でトップ娘役に就任して
朝月さん「私なんてダメだ、もうできない、あしたはどうしよう、と思うことが日常茶飯事でしたが、下級生の「きょうも舞台頑張ります!」という明るいパワーに支えられました。」
朝月さんの軽やかなダンスからは想像できないのですが、トップ娘役の大変さが伝わってきます。
最近の宝塚の話題は、上級生と下級生の溝を感じることが多かったですが、舞台に立つ下級生に励まされることもあるのですね。
宝塚歌劇が本来もつ美しいところです。
朝月さん「彩風咲奈さんの「きょうより、あした!」と毎日前に進んでいかれるお姿を近くで拝見していたのも大きかったと思います。咲さんは、私のことを私以上に知ってくださっている、先生みたいな存在でした。」
向上心の高い彩風さん。「先生」らしさが時には厳しく見えたときもありましたが、自らに対しても厳しく、行動で示されていたのですね。
朝月さんは相手役さんから結婚指輪をもらうことがあり、ピッタリのサイズなんですと言われています。手袋をはめる役では、手袋分を見越してピッタリの指輪をくださるそうです。
男役さんの眼力すごいですね。
指輪をもらったときの娘役さんのうれしさ。
今までいただいた指輪は家宝としてしまってあるそうです。
シェルブールの雨傘
フランスのミュージカル映画「シェルブールの雨傘」は、ヒロイン ジュヌビエーブを名女優 カトリーヌ・ドリーブが演じた名作です。
日本では1983年初演、ヒロインを2009年白羽ゆりさん、2014年野々すみ花さんが演じました。
今回は12回目の再演です。
このミュージカルは、セリフが全くなく歌でつづられます。
主演のギイは京本大我さん。
ジュヌビエーブの母エムリ夫人を春野寿美礼さんが演じています。
ジュヌビエーブはギイの子を宿し、ギイの帰りを待つ……
戦争で離れてしまった恋人。今のように連絡がとれない時代にどうやって生きていったのでしょう。
3度の組替えを乗り越えた朝月さんが、「シェルブールの雨傘」の物語の中に美しくいらっしゃるのがうれしいです。
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