本日(10月14日)、週刊文春電子版に亡くなられた有愛きいさんの苦しみを伝える記事が出ました。
前日、母に「精神的に崩壊して…」宝塚宙組娘役(25)を自殺に追いつめた《罵声、隠蔽、板挟み》
この記事が出るまで、亡くなられた9月30日(土)からそんなに日にちが経っていないので、取材といっても真実には迫れないと思っていました。また、この記事がすべて正しいとは思っていませんが・・・
かなり具体的で、宝塚歌劇団に強い思いがある関係者からの訴えと感じました。
読んでいるうちに涙がこみあげてきて重い気持ちになりました。
このブログでは、Aさんではなく有愛きいさんと表記します。
その理由は2つあります。1つは彼女の生きた証として、その人が現実にいた共感できる存在であって欲しいからです。もう1つは芸名であり本名ではないからです。
新人公演の長として
新人公演のお稽古は本公演が始まってから公演終了後の夜に行われる・・・若いといっても大変です。
新公学年が終わると、時間ができるというのは聞いたことがありました。
新人公演の長「103期生が・・・宙組は有愛さん含めて3人。おまけに男役の亜音有星は休演中。有愛さんが中心となり、実質2人で新人公演の準備を・・・」
過労死という言葉がよぎります。
それに加えて「(新公長が)ここ数年は生徒たちがフォーメーションなどの演出を一部差配するのが慣例に・・・」
それは新人公演担当の演出家の仕事だと思います。
立ち位置に対する不満が有愛さんに向けられたそうです。
上級生から“指導”
「新公長(新人公演のトップ)として・・・“指導”と称した説教は夜中まで続き、亡くなる直前は深夜12時過ぎにまで及んで・・・」
もう感覚がおかしくなっている・・・
もっとひどい言葉も書かれていますが、とても書くことはできません。
これは宙組に限ってのことなのでしょうか?
弁明会があった
2月1日に週刊文春に出た記事「宝塚イジメ新疑惑 ヘアアイロンで後輩の顔をヤケドさせたトップ娘役候補」を受けて
「一連の記事が出た後の2月上旬・・・組子全員の前で『弁明会』・・・名前を呼ばれた生徒が『そのようなパワハラはなかった』・・・一事が万事、『事実無根』の一点張り・・・有愛さんを含む下級生は、発言の機会すら与えられなかった」
まず、宝塚歌劇団の公式ウェブサイトで、「事実無根」と言ってしまったことが問題です。
不名誉なことも、それが改善の糸口だと思って欲しいです。
劇団は絶対という意識が、こんな非常識な「弁明会」を開かせた。
これが宝塚愛なのでしょうか?
宝塚音楽学校で、しっかりとこの事実を残して過去の実例として教えるべきです。
有愛さんが死の前日に
お母様に「精神的に崩壊して…」というメッセージを送られていた。
この悲しみの中、お母様が取材に応えられたのは、有愛さんの苦しみと死、そして生きていた証を残されたかったのでしょう。
もはや宙組内での自浄作用は望めないと思いました。
少なくとも組長、副組長以外に、専科からスーパーバイザーを入れる必要があるでしょう。
宝塚歌劇団は今までこのようなことが起こっていることを知っていたのでしょうか?
「外部のエンターテイメントのプロ、経営のプロでないと改革はできない」とコメントをいただきました。
宝塚歌劇団を社会に照らし合わせて作り替えるぐらいの気持ちが必要だと思い至りました。
生まれ変わるためには大きな苦痛を味わうことを知りました。
ただ、希望は失っていません。
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