4月30日、月組「応天の門 Deep Sea」東京宝塚劇場千秋楽でしたね。
退団者の中に蘭世惠翔さん(102期)がいました。「応天の門」では、若き日の高子を演じて美しかったです。
蘭世さんは、容姿が美しく声も良く歌も上手いのに、新人公演ヒロインには一度も選ばれなかったです。
劇団が推す、推さないはどこで決まってくるのでしょうか。
元は男役
蘭世さんは、身長167.5cmで入団時は男役でした。身長が丁度男役と娘役の境界辺りですね。
2018年月組「エリザベート」では少年ルドルフを演じました。若手の男役、娘役の注目の役です。
2019年に研4で男役から娘役に転向されました。可愛いお顔なので、娘役も似合っていました。
2017年に男役から娘役に転向された天紫珠李さんは、新人公演、バウ、東上ヒロインを重ねていったのとは、対照的に蘭世さんのヒロイン抜擢はありませんでした。
美しい声で
蘭世さんは、セリフ声や演技も上手く印象に残っています。
「桜嵐記」で高師直(紫門ゆりや)におびえる貴族の娘「祝子」が儚く可愛そうでなりませんでした。
「川霧の橋」ではワンフレーズでしたが歌があり、ハリのある声でもっと聴きたいと思いました。どこにいても存在感のある娘役さんです。
劇団推しがない限り、自身でチケットを売らないと役付きが上がらないようです。
やはりコアなファンって大切なのですね。
若手男役の抜擢
英かおとさん(99期)は、新人公演主演1回、その後のバウ主演にはつながっていません。
礼華はるさん(101期)は、今、月組若手男役の中でも最も良い役が付き、バウ主演も予定されています。
男役の場合、将来を見越した抜擢と現在を支えるファンの存在があるのでしょう。
礼華さんの場合、高身長なのでセンター感があります。
一方、英くんも背が高く小顔でスタイルがいいのになあと思います。
抜擢にはファンが知ることができない内部基準があるのでしょうか?
良い役が付くと目立ってファンが増えるし、ファンも劇団が推すスターを贔屓にしたいという気持ちが湧いてきます。
新公初主演は研3で
105期男役(研5)、七城雅(月組)、大路りせ(宙組)、稀惺かずと(星組)の新人公演主演が続いていますね。
今まで新人公演初主演が最も早い方は研3で、その後、主演を重ねていきました。
トップスター真風涼帆さん、彩風咲奈さん、珠城りょうさんがそうでした。
2023年度、研3というと107期です。107期で注目の男役というと、一輝翔琉さん(月組)、奈央麗斗さん(宙組)がいますね。一輝さんは、「応天の門」新人公演で2番手役 在原業平(本役 鳳月杏)を演じました。ビジュアルはまさに貴公子、歌はこれからという感じでしたが、抜擢しながら実力を付けていくのではないでしょうか。
奈央さんは「HiGH &LOW」では、新公波線上の村山良樹(本役 鷹翔千空)、「カジノロワイヤル」では真風涼帆さんとセリフがあるカジノのボーイをしています。
今年度、新公初主演を研3で果たすのは誰でしょうか?
もしそうなら、今後の抜擢の予感を感じますね。
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