宙組 芹香斗亜・春乃さくら お披露目公演「パガド」、原作はアレクサンドル・デュマ・ペール「ジョゼフ・バルサモ」です。原作の日本語訳が出ていないので、原作が同じ映画「黒魔術」を調べてみました。
映画「黒魔術」
1949年アメリカで制作された「黒魔術」は、オーソン・ウェルズ主演の映画です。
このブログの最後に映画「黒魔術」を詳しく説明しているブログをリブログしました。
ここでは、宝塚版「バガド」で登場しそうな主な配役とあらすじを述べていきたいと思います。
主な登場人物
ジョゼフ・バルサモ 催眠術を得てカリオストロ伯爵と名乗る
ロレンツァ マリーと瓜二つでカリオストロから催眠術をかけられる。
マリー・アントワネット フランス王妃
ジルベール ロレンツァの恋人
ルイ16世 フランス王
ド・モンターニュ子爵 ロレンツァを利用しようとする。
デュ・バリー夫人 ルイ16世の愛人。マリーに悪評を立て追放しようとする。
メスメル博士 催眠術の研究者
映画「黒魔術」では、ロレンツァとマリー・アントワネットは一人二役で演じています。
はるさくちゃん(春乃さくら)は、ロレンツァとマリー・アントワネットでしょう。お披露目公演から活躍しますね。
父母の復讐劇
ジョゼフ・バルサモは、催眠術をかける能力を母から受け継ぎました。母に予知能力があることで、裁判によって両親は処刑されてしまいます。魔女狩り?でしょうか。
その処刑の責任者だったド・モンターニュ子爵を、ジョゼフは忘れることができません。
ジョゼフのド・モンターニュへの復讐劇となっていくようです。この展開は「モンテ・クリスト伯」と似ていますね。
ただ、主人公が元は善良な青年だったエドモン・ダンテスとは、ジョゼフ・バルサモはちょっと違うようです。
ロレンツァに出会って
ジョゼフ・バルサモ(芹香斗亜)は、カリオストロ伯爵と名乗り、催眠術で病気の治療を行うようになっていき評判をとります。
病は気からと言いますが、痛みとメンタルって関係がありますよね。
ド・モンターニュが連れてきた患者ロレンツァに、カリオストロは催眠術をかけて治療するのですが、ロレンツァは、フランス王妃マリー・アントワネットと瓜二つなんです。
そんなに瓜二つという他人の空似ってあるのでしょうか?
デュ・バリー夫人の画策
デュ・バリー夫人はルイ16世の愛人です。ここで悪女登場という感じです。「待ってました!」
マリーにそっくりなロレンツァを操って、マリーの悪評を立てマリー追放を企てます。
「あの女さえいなければ、ルイは私を愛しているのよ。」愛は時として禍の種になるのですね。
でもデュ・バリー夫人、一途で可愛いように思います。
カリオストロの恋
ロレンツァには、近衛隊長の恋人ジルベールがいます。ううん?オスカル様みたいですね。
カリオストロは、ロレンツァに催眠術をかけ「愛の暗示」を与え続けます。
この辺りは、カッコイイの極みのトップスターの役と一味違いますね。コメディセンスの優れたキキちゃんならではの面白いシーンになりそうです。
マリー(実は催眠術でマリーとして振舞うロレンツァ)を使って、ド・モンターニュに高価な首飾りを買わせます。
この件は、早霧せいな・咲妃みゆ 雪組「ルパン三世 王妃の首飾りを追え」に出てきましたね。ロアン枢機卿(蓮城まこと)がマリー(咲妃みゆ)に首ったけになっていました。この作品もお披露目公演でしたね。
マリーの浪費の噂に民衆が立ち上がります。
裁判から決闘・・・意外な展開
本物のマリーは、ド・モンターニュとカリオストロを逮捕させ、二人は裁判にかけられます。
裁判でも催眠術を使い有利な証言を得るカリオストロ。
そして、ド・モンターニュに復讐する時がきます。
民衆がなだれ込んできたときに、逃げるカリオストロ。
カリオストロとジルベールの決闘・・・カリオストロは屋根から落ちて・・・
そしてロレンツァとジルベールが抱き合う。えええーーーーーお披露目公演なのに。
トップ娘役と2番手が恋人設定自体が珍しいです。
ラストは宝塚歌劇らしく書き換えられるのでしょうか。
さすがデュマの小説、奇想天外な展開です。
稀代の催眠術師カリオストロは、キキちゃんに似合うような気がします。
今までのお披露目公演って、必ずしもハッピーエンドではないですね。
ファンはそれでも幸せを噛みしめて後から思い出す度、幸せな気持ちになります。
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